イオンは、『人』を経営戦略の大黒柱だと認識している素晴らしい企業だ。
今年の5月、パート従業員を含めた10万人に、復職制度を導入した。
優秀な人材を確保し、長期的な営業力の向上につなげる狙いがあるようだ。
たかがパート。
そう思っている経営者、人事担当者、店長がいたら、大間違い。
正社員より、よっぽど優秀なパートはたくさんいる。
そこにいち早く気づいたイオンは、パートにまで復職制度を導入した。
もともと、パートは結婚や出産、配偶者の転勤などの影響を受けやすい、
20代~50代の女性が多い。
そのため、なにかあるたびに、仕事を辞めなければならなかった。
企業側から見ると、優秀な人材が離れてしまう。
それが業績に直接結びつく。
その優秀な人材が復帰してくれれば、
新規に採用したパートを教育するコストも、採用コストもかからない。
ゼロコストで優秀な即戦力の人材を採用できるのだから、一石何鳥になるかはかりしれない。
特にイオンが素晴らしいのは、本人の申請による復職制度から、
企業側が背中を押してあげる制度に改定したことだ。
退職時に漏れなく全員に登録用紙を配布し、離職中もメールなどで求人や行事の情報を流す。
「定着率」とよく言われるが、離職中の人材までも定着させるこのシステム。
素晴らしいとしか言えない。