先日、或る旅行サイトから
私のブログが優良旅サイトに認定されたと
連絡をいただきました。ありがとうございます。
自らの備忘録のためにはじめたブログでしたので
旅ブログだったんだ・・・と初めて思ったのですが
確かに旅が多いかもしれません。
この連休も、秋の京都・奈良にやってきました。
数ヶ月に一度は必ず訪れる土地です。
訪れたのは、京都鷹峯にあります源光庵。
臨済宗として開山し、現在は曹洞宗に
改宗されたそうです。
門に続く小径のすすきが、子供のころを
思い出させてくれます。
お堂に入ると、初秋のかたちに切り取られた景色が
窓越しに見えます。
そしてその奥の間に、私の会いたい世界が
待っていてくれます。
「悟りの窓」と名づけられた丸窓。
円形は「禅と円通」の心をあらわし、
円は大宇宙を表現しています。
逆光のなか、円形に切り取られた緑を
見ていると、すぐそこからは
別世界が広がっているように感じます。
私はまだその先の領域には達していませんが。
椿でしょうか、白く浮かぶ花が緑の梢に
見え隠れしています。
その右隣には、「迷いの窓」が口を開けています。
角型は「人間の生涯」を象徴し、生老病死の
四苦八苦を表しています。
私はまだこの角々した世界に
とらわれているようです。
角窓からは、気の早い紅葉が少しだけ
端のほうに覗いていました。
それでも暫し時を忘れて座っていると、
とても澄んだ風を感じてきます。
角窓の生涯も面白みのあるものに見え、
丸窓の世界にもまた、ぐんぐん惹きつけられるのです。
京都は、何を見ても示唆に富んだ街。
心の中がきれいなお水でいっぱいになれた気がします。
悟るも良し、迷うも楽し。
あなたは、どちらの窓の前にいますか。
明日も素敵な一日をお過ごしください。