ゴッホは、星空を多く描いた画家です。



「ローヌ川の星月夜」はオルセー美術館に所蔵され、パリに行った際に立ち寄っても、いつも出稼ぎ中で会えない一枚でした。



やっと出会えたのが、東京・乃木坂の「新東京美術館」にて行われたオルセー展でした。今にも動き出しそうな獰猛な躍動感、夜の色の深さに心を奪われる一枚です。




マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~


大阪市立科学館のプラネタリウムでは、「ゴッホが描いた星空」というプログラムを放映しています。



ゴッホは唯一信頼した弟テオに、たくさんの手紙を送っています。その手紙をひも解きながら、この「星月夜」を描いたとされる日にちを割り出し、19世紀の当日と同じ星空を見ることができるのです。



橋の上あたり、絵の正面に見える北斗七星は、実はこの日、違う方向に見えていました。しかし、その傾きと角度が当日のものと一致することから、他の方向に見えた北斗七星をゴッホが意図的に描いたものだということがわかります。



高校生以来プラネタリウムというものに行っていない私でしたが、最近の技術はすごいのです。たくさんのゴッホの絵を、時として3D調で見ることができ、まるでゴッホの絵に自分が入っているかのよう。



狂人的なイメージが強かったゴッホ。時折紹介される手紙の文面をみると、思ったよりもずっと前向きで、誰よりも必死に生きたゴッホを感じることができます。約45分間の、大変贅沢なプログラムでした。




明日も素敵な一日をお過ごしください。