ベストセラーの絵本、「100万回生きたねこ」。主人公の猫は、不毛な人生を100万回繰り返したのちに、ついに真実の愛に出会います。満足のゆく人生を送ったねこは、それ以上生まれ変わることはありませんでした。ちょっと生意気な顔をした猫に、自分を重ねる大人も多かったのではないでしょうか。



マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~


この本を書いたことで知られる佐野洋子さんが昨年11月に亡くなりました。乳がんで余命2年の宣告をうけた彼女は、病院から帰るその足で以前からほしかった外車、ジャガーを買ったといいます。


先のある人生だからこそ貯金もしていたけれど、あとは自由に生きる。そんな佐野洋子さんを見て御子息が「死ぬ気まんまんだね」と言ったことから、最期のエッセイのタイトルはそのまま「死ぬ気まんまん」に。早く書籍化してほしいですね。



思ったのは、「死ぬ気まんまん」とは、精一杯ベストを尽くした人にしか言えないであろうということ。



今の私の気持ちは「生きる気まんまん」。合理主義を標榜すれば楽だと分かっていても、心の中では感情が渦巻いて、納得ができない私。明日死ぬと分かっていても、女は子供を作りますし、満身創痍でも走り続けます。



佐野洋子さんはジャガーでしたが、私はガルウィングのSLRマクラーレンに乗って。そうしないと後悔してしまいそうな気がします。



マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~



明日も素敵な一日をお過ごしください。