パリにはたくさんの美術館が点在し、好奇心は尽きることがありません。その一つ、ギュスターブ・モロー美術館に足を運びました。



ギュスターブ・モロー Gustave Moreau は、19世紀パリの象徴主義の先駆者とされる画家。巨匠マティスやルオーの先生でもあります。ラ・ロシュフーコー街の彼のアトリエ兼自宅は保存され、現在は美術館として公開されています。



館の壁には所狭しと彼の作品が飾られています。聖書や神話を題材にした幻想的な世界観に心がひきこまれていきます。



マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~


上の作品は「アルゴ船乗員の帰還」。未完の作品ではありますが、ヘレニズム時代叙事詩の「アルゴナウティカ」を題材とした、人間の若さと傲慢の極みが感じられる逸品。



19世紀のいわゆる「世紀末」芸術に影響を与えたといわれるギュスターブ・モロー。下の写真は彼の寝室。




マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~



19世紀の建物自体も楽しめます。こちらは3階建ての2階部分。螺旋階段と壁一面の絵画が素敵。上の階に行くほど完成度の高い作品が飾ってあるように思いました。



マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~


そして少し驚いたのは、彼が一方的に愛した女性のために部屋まで用意していたこと。片思いなのに彼女の肖像画や蝶の標本なんかもあって、マニアック!ここまで愛されたら女冥利に尽きるでしょうか、それとも・・・?



マカロンのサンクチュアリ  ~ココロは東へ西へ~



明日も素敵な一日をお過ごしください。