さよならを何度も唱えた
涙が溢れた

要らなくはない
でもひとりになりたい。

あなたは今日も座椅子で寝る
私に気を遣って。

きのうのあなたは途中からふとんにはいってきて横で手を繋いで寝た
変な体勢になって朝寝違えた。

真横にあなたがいるだけで目がさめる
あ、ちがうと。

ああそうか、もうだめなんだと気づかされる。

あなたが私の態度に気づいて泣いている日もある。

もうだめだと思った。

12年あまりに長くてあまりに深い関係で
こんな日がくるなんて想像もしてなかったんだ。

彼に出会わなければよかったのに。
彼に出会わなければ、いまもおなじようにあなたを抱きしめられていたのだろうか。

もう気持ちは離れかけていたというのに。
もうあなたに触れてほしいとさえ思わないのに。
あなたの寝息すら可愛いと思えなくなってしまったのに。

どうして、あなたはどこもまちがってなかったのに。

私だけが道を踏み外して分岐していってしまうのだろう。

あなたの姓になることをどれほど望んでいたか。
ごめんね、こないだのわたし。
あなたの望みが叶いそうにないよ。