イヤホンから流れてくる歌は
いまでも君のことがすきだと
一途な気持ち
あたりまえか
それが美しく、
正しい恋のあり方
私は一途で尽くすタイプの人間だと思っていた
あなたの気持ちがこっちを向いてなくても
気の済むまで好きでいさせて。
どんなに遠く離れても
あなたのことを思い続けてる
そんな歌詞は私のことを言ってるんだとさえ思って聴いていた。
いまはそんな歌詞をききながら
どこにも属さない自分のいまをバックのBGMで流しているだけ。
私の頭という部屋で
さみしく鳴り響いている。
美しい声と
美しい言葉
電車の窓越しの私の目が
あまりにも汚くて
隠すように下を向いて
明日になれば
あなたに会えればもしかしたら何事もなかったかのように笑えるかもとか
私の弱さを
君の優しさで埋めようとしている
私の人格がもう1人いて、
傍観しているもう1人の私。
離れていくほど
またこうやって一つの身体には
持ち堪えられなくなる。
この電車が目的地に到着しても
私はどこに置き去りにされているの。