退職して以来、君と会う時はいつも不思議な感覚に襲われる。
頻繁に会えていないから、会うときはいつだって久しぶりなはずなのに、そういう感覚がほとんどない。例えば昨日会ってまた今日も会っている、というような感覚。
久しぶりな感じがしないのは、まぁメールや電話をちょくちょくしているからだとは思う。思うんだけど、やっぱり不思議。君のことを一度も思い出さない日はないしな。だから久しぶりだとは思わないのかも。
君はどういう感覚か知りたいな。
飲み会の前にお茶しようかって提案してOKが出るくらいだから、君は久しぶりで話がたくさんある、という気持ちなのかもしれないね。
僕は話がしたいというよりは、むしろ1次会のための打合せかな。あとは二人の時間を少しでも持ちたいとか、秘密で会っているのが好きだとか(笑)
飲み会の1時間半前に待ち合わせ時間を提案してきたのには驚いたなー。よっぽど話がたくさんあるんだろう、と思った。だけどあいにく僕の方が仕事だから1時間半前には間に合わない。で、1時間前に落ち合った。
色気のある話はしなかったな。だけど、君のマキシ丈のスカートはいつも以上にデート気分になるというかさ(笑)、窓際のカウンター席から外の通行人をぼんやり眺めながら、隣にいる君の話に相槌を打っているこの状況は、久しぶりじゃなくっても幸せだな、って思う。1次会では、僕と君は『演じる』部分があるから、余計に今の時間は大切だ。
だから、次はやっぱり2人で会いたいと思う。