新型MSを視認したダイゴは、
ブラスター ライアーガンダムの出せる限りの速度で、
新型に迫っていった。
しかし、ダイゴがものすごい速さで
迫ってくるにもかかわらず、
新型は動じもしなかった。
「新型なんか関係ない。
オレは全力で撃つ!」
再び、圧縮エネルギーを放ったダイゴだったが、
こんどは、ビームシールドで
圧縮エネルギーを防いでいた。
「くそっ!なんで効かないんだ。」
すると、相手の新型MSから通信でメッセージが来た。
「ひさしぶりだな。ダイゴ。
そのMSをよく使いこなせるようになったな。
ダイゴが俺のもとを離れて5年。
以来、お前はテロ組織
ポイズンファングに所属している。
だが、それも終わりだ。
...ダイゴ。たった今からお前はここで死ぬ。
お前の父親の手でなぁ...。」
ダイゴがその手紙を読み終わった直後に
通信により、音声が聞こえてきた。
「よぉ、ダイゴ。今からお前を潰す。
そして、ここをお前の墓場とする。
父親に殺されるなんて、
可哀そうな息子だぜ。
フハハハハハハハハハ。」
なんと、それは4年前にテロで死んだと思われていた
ダイゴの父親、
「ガウズ・エル・レスト」だった。
4年前、ダイゴ自らが起こしたテロによって
死亡したと思われていた。
「何故だ、何故お前がここにいる。
...お前は母親を殺した。
自らが乗ったMSで。
オレはお前が許せない。
今、ここでお前を殺す!」
ダイゴは憎しみのこもった表情で言った。
そして、ダイゴが圧縮エネルギーを放とうとした瞬間、
ダイゴのエネルギー発射装置が
微塵も無く破壊された。
「やれるもんなら
やってみやがれってんだよ!」
しかし、ダイゴの父親の目は
何故か、涙であふれていた。