過去物語 Ver23 第2章 青い時代の葛藤⑪ | 今の気持ちを綴ったブログVer 2.0

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自分の心と向き合って言葉を詩に乗せて紡いでいきます

寂しさを抱えていたのはお互い様だった。だから惹かれたのだろう、と今にしてみれば分かる。
静かな恋はあの日から始まった。

彼女はよく、自分の過去を話してくれた。
心に傷を作った学生時代のイジメの事や、子どもの頃に抱えた悩み。
実は、彼女には親が居ない。家庭の温もりさえ知らず、僕以上の孤独を背負っていた…。大学生になった今でも夜の闇が怖い。
そんな夜の怖さを忘れたくて、バイトに来たのだと言う…。

話を聞いている内に、そして目の前に居る彼女に何をしてあげたら良いのか、考える必要も無かった。

「僕で良ければ、その寂しさが少しでも軽くなるのならば、一緒にいるよ」
そんな事言ったけれど、他でも無く、一緒に居て欲しいのは僕の方だったりする。

こうして、仕事以外の場所でも二人で居る事が次第に増えていった。
お互いに何も要らなかった。
ただ二人で一緒に居て言葉を掛け合う事。それだけで良かった。
此処から僕が大学へ進学するまで、そんな日々は続いた。
そしてまた母も、この付き合いを心良く了承してくれた。それも僕には大きかった。

高校を卒業する迄に迎えたクリスマスイブの夜も大晦日の夜も3回共職場で一緒だった。

そして、彼女に心を支えられながら、僕は学校での孤独さに立ち向かい、勉強時間そのものは減ったけれど、成績の方は上昇していった。

高1の終わり頃には、英語と国語以外は、ほぼ高校で履修予定の内容を独学でやり切っていた。

当時の僕には、彼女の存在は余りに大きくて、失う事が怖いという不安もあった。
東京に行けば、遠距離になってしまい一緒に居られなくなる。
それが怖いのもあり、この頃から進路を悩み始める。

彼女が
「やりたい事があるなら、気にせずに行って。私は何時までも待ってる」
そう言ってくれたから、僕はそれを信じて第一志望を曲げずにいたのだけど…。

今でも僕の選択が正しかったのか分からない。此方の大学に進んでいれば、将来はきっと変わった筈…。
どちらが僕にとって、彼女にとって幸せだったのか…。後々堕落した日々にそれは非情なまでに悩みとして、僕に襲ってくる。

―――――――――――――――
(以下、追記です)
この、東大受験を取るか、彼女と一緒に居る事を取るか…。
当時はかなり迷いながら毎日を過ごしていました。
そして日に日に悩んでくるのに、成績は上がってゆくという感じですね…。

ただ、当時は『夢』というか天体物理学を学びたい思いが強く、彼女も理解してくれた為、最終的に受験を選んだのですが…
この選択肢は今でも正しかったのか分かりません。


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