人生をやり直せるなら、いつがいいか?


ふと、考えた。



ここまで、平坦ではなく、それなりに山あり谷ありの人生を送ってきた。


壮絶な人生ではないけれど、振り返れば後悔もある。



あの時、こうしとけば・・・なんて、いろいろ考えたこともある。



でも、もし、人生をやり直せたら、今まで出会った人たちとは、


会わないかもしれない。


新しい出会いはあると思うけど、思い出をリセットするのは少し辛い。



なにより、彼女にも会えてなかったかもしれない。



良いことも悪いことも含め、今があり、


その中で彼女と出会った。


元カノとの長い恋と別れを経験し、辛いこともあったけれど、


それがあったから、彼女と出会えたのかもしれない。



そう思うと、たとえやり直しが出来たとしても、


その道は選ばない気がする。



人生は一度きり。


欲しい気もするけど、やっぱりリセットボタンはいらない。

今週に入って、自分なりに腹をくくって、


彼女に会おうと決めた。



思い立って、決心が鈍るのも嫌だったから、


夜中だったけど、会える日を決めたくて、メールを入れた。


彼女の予定を確認するつもりだった。



でも、1日経っても、2日経っても返信が来ない。


今週は朝から夜中まで仕事だったから、電話は出来なかった。



もともと仲間内では、返信率が鈍い事で有名だったけど、


予定があるか無いかぐらいの返信は欲しかったな。



自信もないから、つい悪い方へ考えてしまう。


『返信するのも嫌なのかな』とか。



もしそうだとしたら、会える機会も作れない。


そもそも、そこまで嫌われてるとしたら、


気持ちを伝えない方が、彼女の為なんだろうか・・・とか。


気持ちを伝えて、ギクシャクさせて、


店にも気軽に来れなくなるとしたら・・・とか。


言い訳にも似た感情が、渦巻いてきた。



彼女への気持ちは、伝えずに胸にしまっておこうと決めかけて、


仕事に集中していた時だった。



ホールで接客してる中、彼女が突然の来店。


1人ではなかったけど、久しぶりの来店だった。



相変わらず、可愛いことは変わらなかったが、


社会人として働き出してるせいか、前よりも女性らしくなってた。


大人っぽくなってた。



一人でいろいろ悩んで、諦めかけてた気持ちに、


頭から冷水をかけられたように目が覚めた。



『なんで、諦めようと思った矢先に、本人が現れるんだよ』


それが本音。


諦められそうな気持ちも、諦められなくなった。



会えば確信してしまう、自分の素直な気持ち。



やっぱり、自分の気持ちに嘘はつけないな。



諦めずに、また誘ってみようと思う。


毎日、仕事に追われながらも、いつも頭の片隅に彼女の存在がある。


今更ながら、自分で自分に感心する。


よく諦めもせずに、片想いを続けられるな・・・と。



最近、ふと耳にしたことで、気になってたことがあった。




『好きな人のことを思い出す』




ありふれたことだけど、今の俺は、


今、好きな彼女のことを思い出すということがあまりない。


なんかもやもやしてた気持ちが、それを耳にしたことで、


自分の中に消化できた。



思い出すって事は、忘れてる時があるってこと。


もちろん、24時間、忘れないなんて事はないだろうけど、


それでも、忘れてた時間は限りなく少ない。


だからなんだろうね。


忘れる時間がないから、思い出すこともない。


だって、いつも想っているから。


女性からしたら、こういう気持ちは重いのかもしれない。


でも、しかたない。


いつも頭の片隅にいるんだから。


消えないものはしょうがない。


それを、押し付けるつもりもないし、


だからといって夢想に浸って、仕事をおろそかにするでもない。


何かに集中してる時だってある。


でも、ふと、心が緩んだとき、現われるから、忘れることがない。



自分の中にだけ存在する彼女は、手が届きそうで届かない。


精巧なCGみたいだ。


彼女への気持ちが届くまで、あるいは終わるまで。


いつまでも消えないだろうな。