今日は、オフ。

でも、やらなきゃならない事を片付けるのに、プライベートを返上。

店に行かなくちゃ出来ない事があるから、夜、出掛けた。

日中でも良かったけど、寝る時間が少し欲しかったのと、

何よりも彼女がいる時間に、行きたかった。

ちょっと理由としては、不純かな?

それでも、声を聞きたかったから。

顔だけでも見たかったから。


そうは言っても、やることやって、彼女が上がる前には、帰ろうと思ってた。

でも、なかなか思うように進まなくて、結局、彼女が上がってくる時間になった。


他のバイトと一緒に、彼女が上がってきて、事務所で一時間ぐらいのんびりしてた。

その間、就職活動中の彼女は、電話で転職コンサルタントの担当と、

次回の面接などの打ち合わせをしてた。


俺は仕事をしながら、そのやり取りに少し聞き耳を立ててた。

転職したい彼女を応援したい気持ちがある。

決まらなくて、悩んでる彼女を見てるのが辛かったから。

でも、俺の側で、次の人生に進むための彼女の『今』を見聞きしていたら、

別の感情で、胸が痛くなった。


就職活動の話は前から聞いてる。

書類審査のこととか、面接に行ったとか、説明会に行ったとか、

いろいろ聞いていたから、なんとなく心ではわかってた。

でも、実際に目の前で、そういったやり取りを見ていたら、

俺の前から彼女がいなくなることばかり考えて、気持ちを保つのが少し辛かった。


『俺の側にいろよ』

一言、言えたら、どんなに気が楽だろう。

別に付き合ってるわけでもない。

例え付き合ってたとしても、彼女の人生を俺が決めることは出来ない。

考えれば考えるほど、何も言えなくなってしまう。


なんで、こんなに好きになってしまったんだろうな。

恋愛は頭でするものじゃないのはわかってる。


気持ちが動いてしまった瞬間に、坂道を転がる雪球のように、

どんどん気持ちが大きくなっていく。


今まで見てきた感じでは、彼女はきっと、強引に責められると引くタイプだ。

自然に打ち解けられて、ナチュラルに2人の関係になれたら、

それが一番いい流れだと思う。


俺にそれが出来るか?

2人で会ってくれるんだろうか?

ずっと何も言えなくて、このまま、彼女がいなくなるのを見守るしかないのか?


自分の気持ちに正直に生きられたら、どれだけ幸せな人生を送れるんだろう。


俺は、俺が思うよりも深く、彼女の事を好きになってしまったみたいだ。