昨日は社長から、人事異動の件で話があった。
といっても、直接個人的に異動の話を言われたということではなく、
決まっていない人事の事を、噂とはいえ社員間であれこれ話をするなという事。
会社を引っ掻き回すだけだから、今後は絶対そういうことはするなっていう、
ある意味、会社としては当然の話。
先日、俺が人事担当の上司に、本音をぶちまけた事が事の発端らしい。
みんなの前で、強く注意されたけど、別に俺は構わないと思った。
立場的に言えないけれど、人事異動と研修をごちゃ混ぜにして、
勘違いするような言動を取り続けた、社長以下本部スタッフが悪いと今でも思っている。
現に、俺の暴露話がなければ、会社は都合よく、
そのまま人事異動をしようと思っていたらしいしね。
『どこの会社でも、人事異動なんていきなりだ』と言っていたけど、
他の会社なんてどうだっていい。
少なくともうちの会社は、『人(社員)を大切にする会社』だったはずだよな?
だったら、打診もなく、うやむやのうちに、異動を決行しようとしたんだ?
言ってる事が矛盾だらけだ。
手順を踏まえて、社長の気持ちが伝わってくれば、
異動自体の話を闇雲に拒否するわけじゃない。
そんなに大きな会社じゃない、社長と社員の距離が近い会社だから、
そういう所は、大企業ぶらないで、大事にして欲しかった。
大企業がどうこう言うつもりはないけれど。
ただ、社長の考えの中に、新店の計画が何店舗かある話、
その為に新しく店長が必要な話、今現在店長をやっていない人、
やる気のある人に任せていこうという気持ち、
そういったものもみんなの前で発表があった。
会議の最中、社長が『店長やりたい人?』と挙手を求める声が上がった時、
俺は色々考えて、その場で手を上げられなかった。
みんなの前で、社長に『情けないな』とも言われた。
それでも、『やります』の言葉が出なかった。
気持ちを鼓舞できなかった。
迷いの中で、会議が終わった後、社長を交えた、スタッフの懇親会があった。
その席で、社長から直接、『立候補してくれよ』と再度声をかけられた。
いろいろ悩んで、疑心暗鬼にもなった。
けれど、わざわざ、社長からそういう言葉をもらったのは、素直に嬉しかった。
新店オープンの話は、年内とはいうものの、オープン出来る確証はない。
昨年も、新店オープンが立て続けに、計画倒れしたからだ。
どこの店への配属になるかもわからない。
ただ、言えるのは、今の店にはいられないこと。
今の店の店長を引き継ぐ道が、限りなく遠退いた事。
同時に、新しい業態の店を、自分が中心になって立ち上げられるチャンスを、
もらえるかもしれない事。
形は違うけれど、擬似独立のような体験が出来るチャンスは、
俺にとってもプラスになる事が明らかにわかる。
心残りは・・・、俺の片想い。
仕事と恋の両立は、難しい。
片想いだから、なおさら。
会社を辞めるわけではないけれど、
もし、今の店からの異動が完全に決まったなら、
自分の気持ちを彼女に伝えず、自分の胸にしまったまま、
そのままそっと店を去ろうと思う。
多分、その方が、彼女にとっても良さそうな気がするから。
こうしてる今でも、俺の人生に、彼女のいる未来が焼きついて離れないけど、
メールの返信すらもらえない、今の現状では、
下手にお互い傷付くより、ずっといい。
いつの間にか芽生えた、大切な感情だけど、
この前の失恋と同じように、時が癒してくれるまで、
また次の恋が見つかるまで、そっと、気持ちを持ち続けようと思う。
一回り以上、年下の彼女。
『俺が幸せにするから』
付き合ってもいない彼女に、そんな言葉をかけられたら。
付き合う事ができたら・・・。
そしたら、今までの気持ちもまとめて、全力で彼女を愛せるのにな。
『重い』って言われそうだけどね。
今まで、執着してきた、今の店に対する愛情、こだわり。
彼女への気持ちと一緒に、静かに置いて去る覚悟は出来たから。
後は、自分の運命がどう流れるのか?
その先を見てみたい。