久しぶりに彼女に会った。


12月に1度会ったきりで、年明け初めてだった。


聞きたい事、話したい事がたくさんあったのに、


なかなか言葉が出てこなかった。


普段は真面目な話、どうでもいい話、なんでもいろいろ話せるのに、


関係がおかしくなってから、言葉を選ぶようになってしまった。


あまり気を使わせたくなくて、適当に話をしようかとも考えたけど、


そんなに器用に振舞えないから、傷つけるのを覚悟の上で話を切り出した。


仕事の事、俺の事、彼女の事、そしてこれからの2人の事。


彼女と付き合ってきた今までは、楽しいばかりじゃなかったけど、


真面目に彼女の事を考えてたから、苦しくなかった。


最近は、お互いの気持ちに少し溝が出来てしまったから、


2人とも苦しい時期が続いてる。


彼女の気持ちが見えなくなって、それでも本音が知りたくて、


どうなるかわからないけど、今日、賭けに出た。


直接、彼女に伝えた。


「俺からは、しばらくメールも電話もしない」


「もし、メールが届けば必ず返信するし、

 会いたいってメールが入れば、必ず会いに行く」


「ただ、俺が必要なければ、そのまま自然消滅するかもしれない」


そう言って、今日は彼女を帰した。


帰り際に、彼女は泣いてた。


涙の理由は、俺にはわからない。


辛かったけど、「前に進む為に、今日という日は必要だったんだ」と、


自分に言い聞かせた。


帰ってから、まだ数時間しか経っていないけど、


気を緩めると、涙が出そうだ。


俺はそんなに強い人間じゃない。


今、胸を締め付ける気持ちは、片思いの人が感じる「ソレ」と、


多分、なんら変わりない感情かもしれない。


前に進む為にした行為が、自分の中の彼女への気持ちを、


今まで以上に気付かせるものになるとは、思ってもみなかった。



「好きだけでは、一緒に居られない」




昔、付き合ってた彼女に言われた言葉が、今、胸に重くのしかかる。