ふっくらご飯にかけるだけ。
いぬてん。
父へのプレゼントの話の続きなんですが、
もうオチ言っちゃってるからあれなんだけど、
ま、自分の覚えとして。
父が愛用していたタバコのオマケの時計に心苦しさを感じた、
ボクと岸谷五朗をフライパンで3回くらいどついた感じの弟は、
もうすぐ父の誕生日ということもあって、
弟(ドランク鈴木(似)上記岸谷五朗~と同一人物)と、
おかんも一緒に時計を選びに出たわけです。
おかんはちょっと郵便局へ行くとかで、
最初は弟(ドランク鈴木(似))と選んでいたわけです。
二人して、やっぱSEIKOくらいにしてあげたいよねー、
とか、もういい年だから見やすいのがいいよねー、
とかはしゃいでいたところに、店のおねぃさん登場。
ちょっと小奇麗な感じの、おねぃさん登場。
明らかに、朝はトースト派な感じの、
意外と小木矢作が好きそうな、おねぃさん登場。
おっとどっこいもしかしたら次長課長の河本派?なおねぃさん登場。
もぅ、おねぃさん薦める薦める。
聞いてもないのに、
「こちらソーラーバッテリーの電波時計となっております。」
だの、
「サファイヤガラスですので傷がつきにくくなっております。」
だの、
「バンドがチタン製ですので、大変軽い品になっております。」
だの、
「私、親元は離れて暮らしているんです。」
だの、そらもー満面の笑顔。
イギリスでは、基本的に接客業ってそれほどたいしたことないのです。
何かテキトーな感じなので、
日本人の懇切丁寧な接客態度を改めて実感して、
何だかボクも盛り上がっちゃいましてねー。
弟(ドランク鈴木(似))と相談した結果、
父は仕事上きっとすぐ傷だらけにしてしまうだろうから、
\20,000以内でそれなりのを選んであげようと決めたのです。
ちなみにおねぃさんが薦めるエリアに並んでいたのは、
大体\5,000~\25,000くらいと、まぁリーズナブル。
しっかし日本では、
サファイヤガラスだのソーラーバッテリーだの電波時計だの、
最新の技術が盛り込まれた時計がなんと安いことかと一人感心、
弟(ドランク鈴木(似))とも、
これ(\12,000くらい)がテキトーでいいんじゃね?
なんてそろそろ決めようかとしたところ、
チラッと目の端に映った店のおねぃさん(親元離れて一人暮らし)が、
そらもーキラッキラの笑顔を向けるじゃないですか。
なんだこいつ、よく見るとカワイーじゃねーか、
なんて一人大盛り上がり大会となっていたところに、
母登場。
父のための時計ですからね、
父も最近老眼チックで近くのものが見難いとか言ってましたし、
年寄りの好みは年寄りにしかわからんということで、
最終的には母にデザイン選んでもらって決めようかと、
そんなことを話始めた矢先、
母「ちょっとあんた、何でこんな高いの選んでんの?!」
僕「え?高い?\12,000てリーズナブルだと思うけど?」
母「・・・あんたナニ言ってんの?ゼロが一個足りてないわよ?」
僕「・・・。」
Nooooo!!
無言で耳まで真っ赤になるのを感じた。
穴があったら入りたいとは、こういうことかと悟った27歳の冬。
ちょうどその時、店のおねぃさんは母に頼まれて、
カタログかなんかを取りに行っていたので側に居なかったのですが、
いや、居なくてよかった。
あと少し母の到着が遅かったら、
「これお願いします。」
という寸前だった。
きっと残酷にも事実を突きつけられた後、
震える指でカードを出しながら、
「か、か、か、カードゥでお願いしまぁすっ!」
と上ずりながら、心の中では、
(えぇー!12万なのー?!1万2千じゃないのー?!)
と叫んでいたに違いない。
激しく突っ込んだ。
一緒に見てた弟(ドランク鈴木(似))に激しく突っ込んだ。
僕の過ちに気が付いていなかったのかと。
僕が間違った道へそれかけていたのに、
キミは見てみぬフリをしていたのかと。
どうしてその過ちを指摘してくれなかったのかと。
なんでこっそり注意してくれなかったのかと。
鈴木(似) 「いや、気づいてたけど、ま、いぃかなと。」
兄 「よくねーよ!もうすぐカード出すとこだったよ!」
そらー、店のおねぃさんも笑顔になるわな。
10万~20万の時計を主に吟味、
しかも、今すぐ買いまっせ!オーラがプンプンしてたら、
聞いてもないのに親元離れて一人暮らしとか言うわ。
結局ですねぇ、
その場は母の巧妙な話術で、
「う~ん、ちょっとお父さんの趣味とは違うかもね~。」
なんていいながら(不)自然にフェードアウト。
走って逃げた。
結局父には、
別の日僕が実家を出発した後、
弟(ドランク鈴木(似))と母で2万くらいのをちゃんと選んだとか。
ま、結果オーライっつーことで。
この話を友達にしたところ、
「サザエさんかよっ!そんなヤツ漫画でしか見たことないって。」
と、大変名誉なお言葉を頂きました。
そういえば、時々財布を忘れて買い物に行く・・・。
これからはちゃんと、
イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン・・・
と指折り数えて値段を確認します。