「リンよ。
私の古い友人なの」
未だに波紋が残る鏡を見て、相変わらずシャイだなと思う。
やっぱり可愛いなもう。
なにあのむくれ顔。
素敵すぎて写真を撮りたくなったじゃないの!
あれ、ちょっと待って。
今パジャマ姿だったって事は…………!
「さっきいなかったのか!!!」
「ん?」
「………いや、こっちの話よ。うん」
私の技、変幻魔鏡はリンがその中で存在し、操ることでその真価を発揮する。
先程夏目が鏡を消したことにより、リンも消えていたのかと思ったけど、存在すらなかったのだから、消えるなんて有り得ない。
悪運はやっぱり強いのねー。
「青島さん」
「何か?」
「こんなあっさり紹介していいのかい?
というか、さっきまで敵だったよね。
友人を紹介って……」
「気にしないわよ。
まだ敵同士だけど、ほら、私嘘つけない質なのよねー。
それに、昔みたいに……」
…………ううん、違う。
私は今を生きている。
私は色々な事を学ばなければいけない。
私は何も知らなさすぎたんだ。
偽善も嘘も同情も嫌と言うほど見てきた。
彼の目的ははっきりしない。
だけど、大体ならわかる。
お婆ちゃんの事を知っていて尚且つ滅多に現れない高校の転入生。
なら、存分に使わせてもらおう。
もう一度会えるように。