「君たち、昨日俺が言ったこと………忘れる訳ないよね?」
黒服達はおぞましい物を見るかのように顔をひきつらせ、後ずさる。
夏目の顔はこちらからは見えないが、彼らの反応を見る限り凄いんだろうね。
黒服さん、ご愁傷様です。
「自分の存在を失いたくないなら、俺の言う事を聞いていろ」
黒服達は慌てて縦に首を振り、くるりと回れ右をすると去ってしまった。
何これ権力社会怖い。
いや、この場合能力社会か?
「なー、夏目。
アンタの能力って某ツンツン頭?」
「ごめん。分からないんだけど」
「まあ簡単に言うと、能力を消す能力って事」
「んー、……ちょっと違うね。
強いて言えば俺は全ての物を消すことが出来るんだ」
「え、まさか裸エプロン先輩の方だったとは。
いや、手ぶらジーンズか?」
「一体何の話をしているのさ。
てか、何で俺に能力を聞くんだい」
分からず屋め。
決まってるじゃない。
「私の能力は知っている癖に、アンタの能力を知らないのがムカつくの。
不公平じゃないの」
「………自己中」
「うっさい!
ほら、学校行くわよ!」
「これは何か悪いことが起きる前触れじゃないかな?」
「置いてくよ!」
「…………何で主導権握られているんだろうね?」