10 | black board

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不定期に小説を書きます

 


「さあ、さっさと話しなさいよ。
アンタの用を」

「マイペースだねえ。
ま、そこが君らしいけど」

夏目はやれやれと嘆息すると、制服の裏ポケットから何かを取り出し、こちらへと投げた。

突然だったからキャッチをする準備もしてある筈が無く、何度も手でバウンドさせて漸く手に収まる。

それは赤い箱だった。

中を開き手に取ってみると、それは小さなイヤリングだった。

先が鍵型になっている。

「何これ?」

「イヤリングだよ」

「いや……それは見れば分かる」

私の答えにクスッと笑うと、夏目は手を差し出した。

よく分かんないんだけど。

「………結婚しようよ」

「は………はあ!?」

何言いやがるんですか、こいつ。