直輝「・・・」
「・・・あ、言い忘れた 俺の名前・・」
直輝「・・・」
「神崎 雄悟(かんざき ゆうご)」
直輝「興味ねぇ」
雄悟「そうかい」
とても早いジャブが直輝めがけて飛んできた
直輝「フッ」
かろうじてガード。
後ずさりする
雄悟「シュッ シュッ」
ダッキングから側面へ中段蹴りが入る
直輝「ぬっ」
雄悟「コンビネーションジャブ」
3連続のジャブが直輝を襲う
直輝「うっ・・ちっ」
ブチ切れた。
闇雲に雄後に向かってパンチを繰り出す
直輝「ぅおーーー!!」
だが大体避けるかガードされる。
直輝(くそ・・・大技を狙うか・・) 「ふぁっ!」
右に1回転し勢いをつけエルボーを狙う
雄悟「うぉっと」
直輝「ちっ」
もう一度右回転からジャブ
雄悟「ふっ」
これが避けられる
回転の勢いのまま中段キックを入れる
直輝「シャドウストーム」
雄悟「ぶっ」
直輝「・・キックボクシングばかりじゃないんでね」
雄悟「・・ケッ」
直輝「コンボダブルニー」
3連続ジャブからの回転膝蹴り
最後の膝が命中
雄悟「ぶはっ」
横に倒れこむ
雄悟「・・・ちっ 本気でいくか」
直輝「最初からそのほうがよかったんじゃねぇか?」
雄悟「黙れ・・エルボーハンマー!」
直輝の上腕を直撃
直輝「っ! ニーアッパー」
膝を高く振り上げた
雄語のあごを直撃する
後ろに尻餅をつく
雄悟「・・・フン トルネードが得意系か」
直輝「だったらどうした・・・トルネードコンボ」
左回転中に膝蹴り、そのまま回転しボディブローから右回転しハイキック
雄悟「ぐ・・・技名言うの好きだな」
直輝「お前もな」
本気の殴り合いはすぐに決着がついた。
3分後・・・
直輝「もう遅い これで終わらせる」
雄悟「は?」
直輝「まだ練習中の技だが・・・」
雄悟「ナメてんなよ・・・」
直輝「フェイスファンク」
両肩をつかみ一瞬自分もろとも後ろにひきつけ一気に膝を顔にキメる
雄悟「はっ そんな! ぶぁっ!!!」
うつぶせに倒れこんだ
雄悟「・・ぞ・・ぞん゙な゙・・」
直輝「ケッ」
公衆電話から久美に電話を入れる
久美「・・・もしもし?」
直輝「直輝だけど・・今どこにいる?」
久美「え、番号変えたの?」
直輝「いや、変えてない」
久美「まぁいいや どうした?」
直輝「あぁ、なんでもない 声が聞きたかっただけ」
久美「あ、そう じゃ切るね」
直輝「また明日」
帰り道────
直輝「いてっ 口切れてるな」
翌日────────
学校にて。
颯汰と奈美は相変わらず仲良く二人で登校してきた
颯汰「おっす」
直輝「おっす」
奈美「どうしたのその怪我!」
直輝「あぁ・・・転んだ」
颯汰「転んだ!?」
奈美「ずいぶん派手に転んだね」(笑)
直輝「あぁ」
笑ってごまかす。
久美「おっはー・・直輝!」
直輝「ははは・・・」
久美「どしたの!?」
直輝「こ・・転んだ」
久美「気をつけてよー」
直輝「あぁ」
本当に気をつけてほしいのは久美のほうなのだが・・・と思う直輝。
直輝「剣悟は?」
久美「まだみたいね」
颯汰「まだだな」
直輝「そっか」
久美「あいつにしては珍しいね」
直輝「・・・あぁ」
颯汰「風邪か?」
久美「ないない」
直輝「・・・んん」
奈美「どしたの?」
直輝「え? 俺か」
奈美「直輝」
直輝「え、いやなんともないよ」
奈美「・・ふーん あ、颯汰ちょっとこっち来て」
颯汰を廊下に呼び出す
奈美「今ので確信した」
颯汰「え?」
奈美「ほとんどあたしの推測なんだけどね」
颯汰「うん」
奈美「直輝のあの怪我、剣悟の欠席・・・」
剣悟「してねぇよ」
後ろから肩を叩かれた
颯汰「剣悟・・おまえ、腕・・」
痛々しく首から吊るされていた
剣悟「悪いけど、あんまり変なことにまで口を挟まないほうが・・いいと思うぞ」
奈美「・・・え」
剣悟「そういうことだ 幸せを失いたくないだろ?」
そういって教室へ入っていった
颯汰「・・なんだアイツ」
奈美「・・・・何か知ってるはず」
剣悟を追いかける
奈美「剣悟」
剣悟「ん」
奈美「なんか知ってるんでしょ」
剣悟「・・いや」
奈美「・・・もういい聞かない」
剣悟「首を突っ込まないほうがいい・・」
奈美「なにがよ!」
直輝「剣悟・・・」
颯汰「ちょっとそれはないんじゃねぇのか?」
割って入ってきた颯汰
剣悟「・・・は?」
颯汰「お前らを心配して話聞いてる奈美にその態度はどうだってんだよ」
剣悟「・・・だから言ってんだろ お前らは関わらないほうがいい」
颯汰「おまえ・・・」
剣悟のむなぐらを掴む
颯汰「カッコつけてんなよ」
クラスが騒然とする
剣悟「・・・」
静かに立ち上がる剣悟。
しばらくにらみ合う
奈美「やめ・・」
剣悟は右手で颯汰の頬をぶん殴った
剣悟「心配してんのはこっちだ バカが」
パン!!
奈美が剣悟に平手打ちをした。
奈美「・・・あんた何様?」
涙目で話し出す
奈美「かかわらないほうがいいって・・こっちの気持ち知ってから言ってみろよ!!」
颯汰「・・奈美」
奈美「・・・」
気づけばクラスは騒然としていた
久美「やめなよ奈美 よくわかんないけどさ」
奈美「・・・はぁ・・はぁ」
頭に血が上ったのか、奈美はその場に倒れこんだ
颯汰「奈美!」
奈美「はぁ・・・大丈夫 ちょっとめまいが・・・」
颯汰「・・・ばか」
剣悟は1人澄まして空を眺めていた
ゼヨが教室に入ってくる
ゼヨ「はい座れー・・何やってんの?」
久美、直輝、その他やじうまに囲まれ倒れこむ奈美を抱きかかえる颯汰
先生から見ればどう考えても異様な光景だろう。
奈美「あ、ちょっとめまいが・・・」
ゼヨ「保健委員は? あ、櫻井か」
奈美「そう」
颯汰「俺が行く」
ゼヨ「もうすぐ朝の会だから急げよ」
颯汰「はい」
やじうまが散らばり各自の席へ向かった
奈美の肩をとり保健室まで連れて行く
廊下を出たあたりで
奈美「それ肩痛い」
颯汰「・・・」
奈美「・・おんぶ」
颯汰「しゃぁねーな」
しゃがみこむ
奈美「ありがと♪」
颯汰「ういっしょ・・・重いな」(笑)
奈美「うるさいうるさい!」
頭を叩く
颯汰「コラつかまってろよ危ない」
階段に差し掛かる
奈美「無理しないでよ?」
颯汰「大丈夫」
奈美「重いんでしょ?」
颯汰「うそに決まってるだろ」(笑)
奈美「もー」
2分後 保健室に着いた。
颯汰「失礼します」
養護の新池 奈津子(しんいけ なつこ)先生がいた
奈津子「どうしたの?」
颯汰「ちょっとめまいがしたみたいで倒れちゃいました」
奈美「そこまで重度じゃないんで大丈夫ですよ」
奈津子「付き添いありがとね各務くん戻っていいわよ」
颯汰「あ、お願いします」
奈美「じゃ、また後でね」
颯汰「おう、失礼しました」
保健室を出る
奈津子「37'6℃・・んー ちょっと体温が高いわね」
奈美「ぜんぜん大丈夫です!」
奈津子「でもちょっと休んだほうがいいと思うわ 朝の会が終わるころまで休んでいきなさい」
奈美「あ・・はい」
朝の会が終わった。
奈津子「調子はどう?」
奈美「あんまり変わりはないです」
奈津子「もっかい体温測ってみて」
体温を測っているうちに保健室にもう1人生徒が入ってきた
紗詠「しつれいしまぁす」
奈美「紗詠」
紗詠「あ、奈美じゃん」
奈美「どうしたの」
紗詠「熱」
奈美「マジで?」
奈津子「櫻井さんも熱あるでしょ」
奈美「あ、そうだ」
奈津子「砂藤さんも測って」
紗詠「はい」
奈美「はぁ」
紗詠「なんかだるい」
奈美「早く教室に戻りたいな」
紗詠「あたし帰りたい・・・」
奈美「そんなにだるいの?」
額に手を当てる
奈美「・・熱い」
紗詠「はぁー」
体温計が鳴る
紗詠「え・・・」
奈美「うわぉ」
38'7℃という数字が並ぶ
奈津子「あちゃー こりゃぁだめだね」
紗詠「だめですよね・・・」
奈美「紗詠ぇ」
紗詠「ごめん」
奈津子「早退の手続きしてくるね」
紗詠「はい」
なんだかいつもよりか細い声をしている
奈津子「あ、櫻井さんも、調子よかったら戻ってね」
奈美「あ、はい・・じゃね紗詠 お大事に」
紗詠「うん じゃぁね」
奈美「早く治せよー」
扉を閉めて活き活きと出て行った。
紗詠「はぁ 早退か」
しばらく保健室で静かにしているとチャイムが鳴った。
放課になり廊下が騒がしくなる
2分ほど後・・・
奈津子「どう?調子は」
紗詠「ちょっとだるくなってきたかな・・・」
奈津子「お母さん来てくれるって」
紗詠「ありがとうございます」
教室では何事もなく授業が進んでいった。
奈美「この漢字わかる?」
漆
颯汰「・・・うるし?」
奈美「おお! 正解 これは?」
雌蘂
颯汰「んっ・・・めしべ?」
奈美「すごい! これは?」
蠢く
颯汰「んー・・・ざわつく?」
奈美「ざんねーん うごめくでした」
拍手をする
直輝「久美」
久美「ん?」
直輝「56(x+y)+19y=?」
久美「56x+56y+19yで56x+75yか!」
直輝「正解! すげぇな」(笑)
久美「簡単♪」
保健室─────
紗詠はベッドで寝ていた
紗詠(熱上がってる気がするなぁ)
奈津子「お母さん来たよ」
「こんにちはー・・」
紗詠の母:本名 砂藤 詠未
奈津子「ちょっと熱がありそうなので、早退させますね」
詠未「お世話さまです」
ぺこりと頭を下げる
奈津子「お大事にね」
詠未「病院に直行ね」
紗詠「うん・・・」
病院にて・・・
医師「んー・・・インフルエンザかもね」
紗詠「えっ」
詠未「そうですか・・・」
医師「ちょっと検査してみましょう」
鼻に綿棒をねじ込まれる
紗詠「んっ・・・」
誰でも涙目になってしまうものだ。
医師「はいごめんねぇ」
綿棒が抜かれる
紗詠「うぅぅ」
医師「結果が出るまで時間がかかりますので、待合室で待っててくださいね」
詠未「あ、はい」
5分後・・・
医師「んー。 新型インフルエンザですね」
紗詠「新型・・・」
医師「ちょっと熱を測ってもらっていいですか」
39'3℃
医師「うーん 学校にいたときより熱が上がっているようなので、しばらく安静にしたほうがよさそうですね」
詠未「そうですか・・・」
紗詠はずいぶんと落ち込んでいるようだった。
紗詠(しばらく学校は休みかぁ)
看護士「お大事にしてください」
詠未「お世話様です」
学校にて 帰りの会────
ゼヨ「早退した砂藤さんですが、インフルエンザだったとのことです 家に帰ったら手洗いうがいを忘れないように」
教室がざわめく
帰り道────
奈美「剣悟に殴られたとき口切れたんでしょ?大丈夫?」
颯汰「あぁ ちょっと痛い」
奈美「ちゅーしたら治るかな」
颯汰「出たな ちゅーの話」
奈美「へへへっ♪」
颯汰「どうしたんだろうな剣悟」
奈美「多分・・・直輝の怪我とも関係あると思う・・・」
颯汰「うーん・・・」
奈美「あんまり深入りしないほうがいいっていうのがすごく気になる」
颯汰「なんか・・・いやな予感がする」
奈美「いやな予感?」
颯汰「口じゃ言えんけど」
奈美「それもそうだけど、インフルエンザ気をつけないとね」
颯汰「そうだな 俺らどっちかが菌持っててちゅーしたら共倒れだよな」(笑)
奈美「颯汰となら死ねる♪」(笑)
笑いあう。
何かが起こる。