サンデル教授「大震災特別講義」を観て | もうひとりのあなた

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忙しく働く日々の中で失った「自分らしさ」を見つけようとしている日記

5月5日(木)深夜NHKで放送していた、マイケル・サンデル 究極の選択「大震災特別講義~私たちはどう生きるべきか~」を観ました。
(4月16日に放送したものの再放送です。)


私は、サンデル教授の本『これからの「正義」の話をしよう』も読んでいない、NHKの『ハーバード白熱教室』も見ていないのですが、1時間強の番組なので、入門編にいいかなと思って。


そのせいで、今日は寝坊をしてしまいましたにこ


番組は、アメリカ(ボストン)、中国(上海)、日本(東京)の大学生と、日本のタレント4人が参加した講義でした。
主な論点は(メモとか取らなかったので、記憶の範囲なのですが...)

  1. 被災者はなぜ、礼節と冷静さを持って行動できたのか?ハリケーン・カトリーナの時のアメリカと比較して何が違ったのか?「個人主義」対「共同体意識」の違いなのか?
  2. 危険な任務は誰が担うべきか、高額な報酬での募集は公正か?
  3. リスクの低減を図って原発を維持するか?生活レベルを落として原発を放棄するか?
  4. 今回の世界的な支援の輪は、外交や国民レベルの歴史観に変化が起きるのか?
  5. 国や距離の壁を越えて、グローバルな共感を持つことは可能なのか?

どれも、結論らしきものは出ませんでした。
(5だけは、可能性が示唆されましたが)


番組であぶりだされた検討に際し考慮すべき点を基に、番組を観た人が自分でもっと深く考えるように、ということなのでしょう。
サンデル教授の結論を押し付けない態度に、私は好感を持ちました。
(嫌いな人もいるかもしれないけど)


2と3は日本の新聞でも特集されていて、私も認識していた問題です。
私は、2は志願制・報酬付かな?と思っていたけど、番組を観て、果たしてそれが「公正か」自信がなくなりました。
3は原発いらない、と今でも思っています。が「科学の進歩のため」という視点が出たのは意外でした。意外な視点を提示される。これが、議論の醍醐味なんでしょうね。


1は、震災当初に海外メディアの礼賛報道にびっくりした記憶があるのですが、首都圏の買占めで本当に日本人に「礼節」があるのか?と思い、忘れていました。
確かに、一部には非難すべき行為もありましたが、海外から見たら「ずっとまし」なんですね。
どうして?という問いかけに、日本人はあまり的確に答えられていなかったように思います。
「自分より酷い目にあっている人がいると思っているから。東北人は我慢強い」と言っていた人がいましたが、これがヒントなんでしょうね。どうして自分より周りを気遣えるのか?なぜ我慢強いのか、そこを深堀して欲しかった。
(私を含め)日本人は、もう少し論理的に自分を語れるようにならないといけないのでしょうね。
アメリカ、中国の学生に比べて、日本の学生の迫力のなさも気になりました。緊張しすぎ苦笑


4と5も、私はあまり意識していない点でした。
2004年のスマトラ島沖地震の際、私はスマトラの人に共感していたか?
していなかった気がする...
グローバルな共感を持てるよう世界は進むべきとは思いますが、ではどうしたら?


私は、まだ議論の入り口に立ったばかりという感じです。