祐と美紀は楽しく電車に乗った。お互い気があう。
祐は聞いてみた。
「彼氏はいるの?」
「いないよ」
「そうなんだ」
「祐はいるの?」
えっ・・・
今、名前で呼ばれた。
まだ会って小一時間もたたないのに名前で呼ばれた。
美紀はそのことについて全くきずいてもいない。
「あっ・・・いまはいないよ」
祐は答えた。
「へー、そうなんだ。だったらうちら、付き合おうよ」
「えっ・・・・そんな突然・・・」
あっ、美紀はあせった。
心にとめておいたことを口に出してしまったからだ。
でも、祐となら付き合ってもいい、そう美紀は思っていた。
時間が過ぎるのは早い。
もう上野駅に着いた。
突然の告白から20分、祐は決めた。
「わかった・・・俺たち、付き合おう」
「えっ・・・」
美紀は戸惑った。
まさかOKが出ると思わなかったからだ。
もちろん美紀はうれしかった。
上野に着いたときは9時を回っていたが、
美紀の家の近くの公園で二人は喋っていた。
公園には誰もいない。
続く
