【彼氏がギャルソン】
『いらっしゃいませー…げっ!』
と満面の営業スマイルから一転、嫌そうな顔をしたのは、ギャルソン姿の宮地清志。
「きちゃった♪ギャルソン姿、様になってるねぇ~さすが私の自慢の彼氏様❤️」
もはや反則!ともいえる腕まくりした白のYシャツ、黒のベストで身を包み、腰エプロンから覗く長い足、まさにどっかのモデルよりもスタイルいいんじゃないの⁉︎といいたいような191cmの高身長、なのに童顔wがなんともギャルソン姿とは絶妙すぎる組み合わせ!
「てか、げっ!とは何ようー!せっかく彼女が絶賛仕事中の彼氏、清志くんを応援しにきてあげたのに」
『はいはい、つか頼んでねーしw』
「んもー、素直じゃないんだからあーwてか前髪www」
宮地の長めの前髪は目にかからないようにきれーいにアメピンでとめられていた。
『前髪についてはふれんじゃねぇよ、轢くぞ(#´^ヮ^)』
「やーん清くん怖ーい❤️」
『お前轢く!まじで轢く!(💢´^ヮ^)
つーかさっさと注文しろよ。後ろ混んできただろーが』
「あー、ごめんごめん!んー…じゃあアイスティーとフレンチトーストで!」
『昼…そんだけ?足りるのか?』
時刻は14時、まさに昼ご飯とはいえないチョイスだった。
「だって給料前なんだもん。ここのカフェ何気に高いし」
『なら何で来たんだよ…マジバとかあんだろうが』
「ん?だってマジバにはギャルソンみーやじ君は働いてないでしょ?」
『…っ、おっ前なぁー…ま、いいわ。¥382な』
「え!彼女割とかないの!?」
『ねぇよ!焼くぞ!』
番号札をもらい、外の見晴らしがいい席についた。
営業スマイルをし、
『アイスコーヒー ワン、あらびきホットドッグ テイクアウト!』
と叫ぶ宮地を見つめ、
「笑顔嘘くさ…」と笑交じりに呟くと、
「お客様、お待たせ致しました。」
と宮地ではないギャルソンが、美味しそうな甘い匂いが漂う出来立てのフレンチトーストとアイスティーをテーブルに運びにきた。
しかし、頼んだ覚えのないデザートも置かれていた。
「あの、すみません。私、デザート頼んでないんですけど…」
「あぁ、これは宮地の奢りだそうです。
忙しい中、一生懸命嬉しそうに作ってましたよ」
「え⁈これ、清志が作ったんですか⁈」
「ええ。彼、普段はホール担当でキッチンはやらないんですが、宮地自ら『これ俺が作る!』と言ってきたんですよ」
「えええ///」
「それに、貴方がきてから宮地、嬉しそうですよ」
「…え⁉︎///」
「ごゆっくりどうぞ」
と赤面爆弾発言を残しギャルソンは仕事に戻った。
10分後。
「きーよし君っ」
『んだよ、まだいたのか』
「んふふ、清志の愛の手作りデザート、美味しくいただきました❤️」
『…⁉︎⁉︎なななな、なんで俺が作ったって知ってんだよ⁉︎⁉︎///
…っ、さてはあいつだな言ったの…!
轢く!ぜってー轢く!!』
と目線をそらし口元に手をあて照れ隠しする清志。
仕事が終わった19時、宮地の携帯に2通のメール。
1通は友人の木村からと、2通目は
「仕事お疲れさまでしたっ(o^_^o)
ギャルソン姿の清志、最高にかっこよかったよ❤️
デザートもすっごく美味しかった!
ほんとにありがとう(^^)
清志、大好きっ( ´艸`)」
と彼女から赤面メール。
帰宅途中、見ながらにやけたのは秘密。
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