「田舎で一人暮らし」88歳の母の急死
母親の様子を見に、しばしば実家に顔を出していたらしく、「最後に会ったのは三日前で、あんなに元気だったのに……」と、娘さんは気落ちしていた。一人暮らしは母親本人の希望だったとはいえ、結果として寂しい思いをさせていたのではないかと、娘さんなりに思うところがあったのだろう。
娘さんによれば、元気なころ、お母さんはものを大切にし、なんでも古くなるまで使い切る方であったらしい。こうした故人の生活ぶりを話していただくことは、遺品整理をするスタッフには非常に学びになるものだ。
ところが遺品整理をしているうち、箱に収められたままの真新しいタオルが大量に出てきた。それは、娘さんがお母さんのために毎年プレゼントし続けてきたものだった。
新しいまま手をつけずに、几帳面に年ごとに整理して並べられていた。大切に取っておいたお母さんの気持ちが偲ばれる。(T_T)
沁みるね…