アバズレゴキブリ不倫保育士ゆうこのことを、「良い母」「良い妻」「良い嫁」とベタ褒めし、私の悪口を、真実でないことまでラインに書いてゆうこを優越感に浸らせ、ゆうこが喜ぶことに喜びを感じていた夫。


こんな言葉も書かれていた。


「俺のことを分かってくれるのは、ゆうこちゃんだけ。」

30年一緒にいた私より、たかだか10ヶ月の交際で、しかも二人が逢引きしたのは10回あるかないかという仲の女の方が、「俺のことを分かってくれる」そうだ。

ずっと支えてきた。
夫の愚痴も聞いてきた。
仕事や人間関係の悩みも聞いてきた。
嬉しいことがあれば一緒に喜んだ。 
夫の言うことがおかしいと思えば、反論もした。
なんでも共感するのは、その人を理解することとは違うと思うから。
でも話し合いを重ねると、その人がしっかり見えてくる。
そうやって共に生きてきて、夫の顔を見た瞬間に、機嫌が良いのか悪いのか、熱があるのかないのかまで分かるようになった。

だから女がいることも分かった。

この人のためにと思って、自分の夢まで捨ててついてきた。
どうやら、この人との30年間は全部ムダだったらしい。

返せ。
私の30年を返せ。
お前が私を好きにならなければ、私はお前なんかに見向きもしなかったのに。

「お前のことを分かってくれるのがこのアバズレしかいないなら、離婚してやるからこのアバズレと再婚しろ!!
人の男が欲しくて欲しくて、保育士なのに自分さえ幸せなら、欲しい男の子どもが傷つこうがどうでもいいような女でいいなら、今すぐ女を迎えに行け!!」

夫は首を横に振る。

そしてこの日から数日後、夫は私の言葉に驚くことになる。