あーーなんでここまで捻くれてしまったんだろうな。
我ながら性格が本当に可愛くない。整った顔でもないんだからせめて性格ぐらい可愛くないと釣り合い取れないだろうに。
何というか他人にまだまだ不寛容なんだろうな。
自分だって決していい人間ではないのに人の欠点はやたらと目についてしまう。
だから周りには人気がある人も自分はよく思えない事が多かった。人を見下しているとか、自分をアピールしたがっているとか、そういうのが分かってしまう。
見方を変えれば鋭いんだろうけどさ。そんなものに敏感じゃない方が絶対生きやすいよ。
まぁ欠点が目についたとして、自分に火の粉が降りかかりさえしなければどうでもいい。それに、無自覚に失礼な言動や行動をする人もいるわけだから、悪意がないぶんこちらも憤るだけ無駄というものだ。
だから、最近は本気で人を嫌う事もない。人間悪いところだけじゃないんだし、長所が短所を相殺するくらい魅力的な人もたくさんいる。
とはいえ、心の中といえど人に負の感情を抱いてしまうのは自分でも気分が悪い。相手をなじる言葉や罵る言葉なんて息をするように思い浮かべられる。
過去の嫌だったことを思い出して、はっと鏡を見たら自分の顔が怒りに歪んでいるということも一度や二度ではない。
まっすぐ育ちたかったよ。純粋でいたかったよ。
でも僕は素の性格が歪んでいるから。
子供の頃はそれこそいろんな人を見下した発言や攻撃する言葉をなんの躊躇もなく吐いていた。それで傷つけた人がどれくらいいただろう。
だから徹底的に叩きのめされないと変われなかった。僕のさまざまな欠点を次々に打たれ、馬鹿にされ、そこでようやく「普通の人」を装って生きることを覚えた。
それと引き換えに得たものがこの捻くれた心だ。僕のことを散々蔑んだ奴らは一体全体どれほど立派な人間なのだとヘビのような目でジャッジしながら生きてきたら、いつのまにか醜い心が出来上がっていた。
はぁまた被害者面かよ。ぼくのかよわいハートがゆがんじゃったのはみんなのせいだーぼくわるくないもーん、ってところか?クソうぜえな。
性格が悪いのは子供の頃からだったって自分でも分かっているじゃないか。表にそれを出すか出さないかの違いだけだろう。
過去傷つけた人たちに関してもお前は本気で懺悔しているわけじゃない。過去の驕り高ぶった発言は自分の人生の汚点、黒歴史だからせめて反省したポーズで帳消しにしたいだけだろ?
全部全部自分のため。本気で罪を償う気もないんだろ。だからお前は醜いんだよ。
自己憐憫で何が変わる?
必要なのは清濁併せ飲む覚悟じゃないのか。自分の中のきれいな心も(あるのかどうかはともかく)汚い心も受け入れろ。
自分はドブネズミでいい、いやドブネズミがいい。そう、決めたじゃないか。