入院もまた旅のごとし | 卵巣がん…と、膵がんでした

卵巣がん…と、膵がんでした

乳がんで左乳全摘→ホルモン療法一段落→卵巣がん…だと?
→結局「膵がん」&「卵巣がん」確定で、ダブルキャンサーということに…さらにリ・フラウメニ症候群と診断されました。
属性 アラフィフ 家族は旦那氏+男の子2人のワーキングマザー

手術後はわりと早い時期から、とにかく病棟の廊下を歩くよう申し渡されます。
歩くことは傷の癒着などを防いで、治りを早くするのだそう。

そんなわけで限られた病棟の廊下を毎日ウロウロしているわけですが。
現在は入院している人が少ないのか手術後の人が少ないのか、私以外同じような人がいない…?

と、思っていたら時々私より少し若い方とすれ違うようになりました。
で、なんとなく挨拶するようになって…
お互いに点滴がなくなってから少し立ち話しをして…
だいたい天気とか、窓の外の眺めについてとか。

彼女が
「明日、退院なんです」
と教えてくれたタイミングで、自分たちの病気の話を少しだけしました。

今日、病棟を出る前に、彼女は私の病室を訪ねてくれました。
お互い話しができたことを感謝して。
でも、もう入院病棟で会わないことを願って、お別れしました。

「家族が持ってきたんだけど、食べられなかったから」
って、すてきなお菓子まで、いただいちゃった。


万が一、あげた人が見ると申し訳ないので、パッケージは架空のデザインです。

私はあまり人付き合いにマメなタイプではないのですが、入院中のこういう出会いは、旅先のちょっとした出会いのようで、嬉しいものです。