初めて吐いた日のことは、
正直はっきりとは覚えていない。
何かで見た覚えがあり、喉の奥に指を入れてみた。
思うようには吐けない。
声が漏れる。涙で視界がかすんだ。
どのくらいの間トイレにいたのだろう。
何度も繰り返すうちに、
少しずつ便器の中に汚物は増えていった。
それから、私の思考の中に
「吐けばいい」という考えが生まれ始める。
慣れというのは恐ろしいもので
徐々に罪悪感は薄れ、嘔吐はむしろ上達していった。
私は食べながらこんなことを考えるようになる。
これはカロリーが高いから吐こうか
これは吐かなくてもいいな
まだ、たまに嘔吐する程度だったころの私。
でも、これが悪夢の始まりだった。