大学には、地方からの入学者が多く、
ほどんどの学生が学校周辺に一人暮らししていた。
親元を離れた学生生活で
私は生まれて初めて、
心を許せる友だちや仲間ができた。
私の両親は心配性で、過保護だったせいか
それまで私は友だちの家に泊まったことが一度もなく
旅行をしたことも一度もなく
遠出したことさえほとんどなかったように思う。
それが、3日に一度は友だちの家で夜中まで飲み、
語り明かすようになったのだから、環境が人を変えるのだ。
入学当初は、あまり積極的に遊ぼうとしなかった私も
徐々に友だちと過ごす時間が多くなり
過食をせずにいられる時間が長くなっていった。
もちろん恋愛もした。
一緒にいる時間が長いので、過食嘔吐のことを
どうしても話さねばならない。
幸い、恋人は私の病気を受け入れてくれる人が多かった。
何度か人を好きになり、出会いがあり別れがあり
ようやくまともな恋愛ができるようになっていた。
そしてついに、私を病気から救ってくれる人と出会うことになる。