県外の大学なので

私は一人暮らしをすることになった。


大学進学には、一つの目標を持って臨んでいた。

大学を卒業するまでに、

摂食障害を克服しよう、と。

必ず克服して、摂食障害は治るんだという

生きた証拠になってみせよう、と。


渦中にいるとき、

この病気はとても治る日が来るとは思えない。

だからこそ、苦しむ人たちのために

少しでも力になりたい。


そんな決意を胸に始まった一人暮らしは

やはり簡単にはいかなかった。

小さな木造2階建てのアパートに住んでいたので

最初は音がしまいか、

トイレがつまらないかと心配した。

しかしすぐに仕送りも、奨学金も、バイト代も、

過食に消えていくことになる。


学生街ということもあり、コンビニが多かった。

一つの店で買い込むと恥ずかしいので

コンビニを何軒もはしごして買い込んでいく。

しかも、移動中我慢できずに

袋に手を突っ込み、食べながら歩く。


それでも、一日中食べ吐きをし続けるようなことは

少なくなっていた。

一日一度は必ず過食嘔吐してしまうが

少しずつ少しずつ、増えたり減ったりしながら

だんだんと落ち着いていったように思う。