ある日、いつものように食物を買い込んで帰宅すると

祖母と母が待っていた。

二人に連れられ、私はすぐに病院へと連れて行かれる。


待合室で、祖母が話し始めた。


今日、トイレが溢れてしまってね、

業者に来てもらったんだけど、

業者が、これはおかしいですよって言うんだよ。

ご病気の方がいらっしゃいませんかってねぇ…


私はうつむいた。

祖父母の家のトイレは、水洗式ではなく

昔ながらのくみ取り式だった。

家の裏に汚物のたまるタンクのような物が埋まっており

定期的にくみ取り業者に頼んでいる。


私の嘔吐物で、タンクが溢れてしまったのか…

顔から火の出る思いだった。


内科のおじいちゃん先生は、気の毒そうに私を見て

専門医に紹介状を書きましょう、と

東京の大学病院を紹介してくれた。