高校には、家から通うことができなかった。

そこで、母方の祖父母の家に下宿することになる。


祖父母の家の一室を与えられ、

そこに机やタンス、テーブルなどを持ち込んだ。

さらに祖父母が

一人暮らし用の小さな冷蔵庫を備え付けてくれる。

皮肉なことに、この部屋が

一人で思う存分過食できる空間となってしまった。


高校が別だったことから、彼とは別れてしまっていた。

寂しさを埋めるのは過食だった。

仕事を持っている祖父母は、

帰りが遅くなることもしばしばで

帰宅部の私には一人の時間がたっぷりあった。


食べては吐き、吐くとまた食べ、そして吐く。

一日に何時間も、何度も何度も、

毎日毎日繰り返すのだった。


学校でも、今日は何を買って帰ろうかと考える。

大抵、駅の前の店で、賞味期限ぎりぎりの値引きパンを

大量に買い込むのだった。

パンを食べ尽くすと、祖父母の家の食料をあさる。

祖父母不在の時間の過食嘔吐は、エスカレートしていった。