MGC スターリング MK-V BLK と CMC ステン
CMC ステンの新品級バレルが手に入ったのでMGCと比べてみました。
MGCはデートネーターをバレルとチャンバーで挟んで固定しています。
ネジ部をグリスアップしておけば固着は無さそうです。
CMCは砲底側からねじ込んで固定しています。
そのため発火してすぐにメンテナンスしないと錆び付いて外れなくなってしまいます、私の所有していたステンはチャンバーが腐食、固着して装填も排莢も出来なくなっていました。
どちらもデートネーターを外せばダミーカートがピッタリハマります。アクションさせるにはカラーをはめ込む必要はありそうです。
デートネーターはこれだけ違います、特許を持っていたMGCのデートネーターは優秀です。
デートネータ先の穴は貫通していません。
発火時の火炎と煙はデートネーターの横に開いた穴を通って前へ抜けていく構造、MGCもCMCも同じです、ただ一見してわかる通り紙火薬をほぐして発火させたらCMCはすぐに目詰まりしそうな小さな穴しか空いていません。
MGCはデートネーターとカートリッジのクリアランスを最小にしていますが、CMCはデートネーターとのクリアランスがスカスカですチャンバーも含めて圧力を高めてBLKさせている様です、これは小さな穴でガス抜けを悪くして作動させている理由にもなっています。
発火ガスが前方に抜ける穴の大きさも全然違います。
MGCのバレル
CMCのバレル
ガス抜けの効率も違います!!
両者共バレルに磁石を近づけると部分的に磁石が反応するのでインサートが鋳込まれている様です。
MGCの特許を避けた結果がCMCの構造なのでしょうが「MGCのやる気」は凄いです、遊べるモデルガンを目指していたMGCの意気込みを感じさせます。
BLKしなければモデルガンじゃない時代ですから仕方ないですが、リアル志向のCMCは悔しかったでしょうね、MGCのシステムでCMCのステンを作ったら最高だったでしょう!
放熱用のプレス穴がいかにも「機関銃」なところが大好きです。
肉厚の材料を使っているCMC
大柄で、ずっしりとしています、バッファーなどで作動を遅らせると云うよりは「重さで」制御している様です。
固定ネジはマイナスネジに換装しています。
今となっては紙火薬を使ってBLKしようなんて輩はいないでしょうが、当時に思いを馳せながら鑑賞するのは楽しいものです!