新米博士の初会議

博士あのね、
えらい博士になるには
会議で良い発言をしなきゃと
思うわけです。

ってことで今日が初会議です。












「会議」



憧れますよね？


僕も今まで会議というものに
参加したくて仕方がありませんでした。



職員会議では
何が話されてるのだろう。



教授会議では
どんなことが話されているのだろう。



国会議事堂では
どんなことが・・・

もーーーーーーーたまりまへん！！(>o<)

ってことで
僕は初会議に
万全の準備で挑みました。




まず、
全ての資料を保存するために
クリアーファイル


そして全ての重要なことを
書き記すために

ノートとボールペン



全て新調しました。




そして臨んだ初会議、




素晴らしく次元が違う
えらく難しく高尚な話が続き
高額な金額が飛び交う中


僕はただただ、それをメモしようとして
書こうとするボールペンの
芯に存在する無情な




空白




あ、わかりません？







■■■■☐☐■▷ ← ボールペン先







こんな感じです。



よりによって初会議に
新調したボールペン中に存在する
空白。



ただただメモするのに
残るのは紙がヘコんだ跡、



やばい。
僕はこんな時こそ
やらなきゃいけないと思い、
使えないボールペンを使おうとするべく
努力を重ねました。



あ、具体的に言いますと
えらい教授陣が並んでおられるなか、
ボールペンを解体し、

芯の空白を押し込めようと
皆様方から見えないように

考える振りをしながら、
手で隠し口で吹く

ぷーーーーーーーーーって

ま、お気づきの通り
詰まるわけがありません。
はい。




次に考えたのが、
書き続ければ、
かろうじて残ってるペン先の
インクが消費されることによる
引圧でくっつきはしないかと
考えた結果、




ただただ目の前に広がる
ヘコんだ跡が残る書類達




そんなことをしていたら
いつのまにか終わっていた
憧れの初会議。




ヘコみすぎて
立ち直れそうにありません。




悔しいので、なんとしても
このボールペンを使ってやろうと
自分の部屋に戻って
ペンをゴムに絡ませて回しまくった結果、



遠心力によるインク移動作戦が功を労し、
最終的に使えるようになりました！！



ってことで
博士取れたて研究者が初めにした仕事は




インクが途切れたボールペンを書くようにする。




以上、
重要な進歩の一助になったことを
喜びに感じます。













博士あのね、
次の会議には



クリアーファイル、
ノート、
ボールペン、





そして、
輪ゴムを持っていこうと思います。