AGTのオーディション~セミファイナルを通して、

私なりに感じたあれこれをまとめました。

 

 

 

●パーフェクトすぎた夢ハリ

WODの予選がきっかけで、急遽出場することになったオーディション。

ろくに準備する時間もなかっただろうに、なぜあんなにウケたのか。

私は「彼らが持っていたものがたまたまAGTにハマった」

ということではないかと思っています。

考えれば考えるほど、あのときはすべてが揃っていました。

Travis Japanのアイデンティティであり、心臓であり、

他の誰も表現できない特別な曲「夢のHollywood」。

歌詞の通りの道を歩む、その生き様。

アメリカ人のハートを掴むトーク。

キラキラした衣装。

年齢不詳の(笑)愛らしさ。

美しいハーモニー。

見ごたえのあるダンス。

全部が相乗効果になって、トラジャの魅力を

この上なく完璧に伝えることができたのだと思います。

 

ただ、この時点でトラジャは、

一番いいカードを切ってしまった・・・💦

 

 

●アメリカ人ののぞむもの

私はAGTについては全然詳しくないのですが、アメリカ人は

基本的にわかりやすいものが好きだという認識は以前からありました。

ヨーロッパと比較しても、映画も食べ物も、

こう、ドカーンとシンプルなものが多いですよね(言葉もかな)。

もちろんそうじゃない場合も全然あるでしょうけど、一般論として。

で、AGTはそんなアメリカの普通の人々に人気の番組なわけなので、

あんまりこじゃれた曲は合わないんじゃないかなあと、

曲目予想の段階で感じていました。

特に今回の観客は、夢ハリのイメージもあって、

「ウェーイアップ」「ヒューアップ

と言えるようなものを期待してた気がします。

 

Party Up Like Crazyは、トラジャの曲の中でもオシャレ度が高く、

インパクトという点ではあまり強くない(いい曲ですけどね♪)。

盛り上がりたくても、曲調的にそこまでアガらないのかなと

動画をみてなんとなく思いました。ブザー云々ではなく。

あとになって、The Showがよかったのではという声を

あちこちで見かけましたが、オリ曲から選ぶならたしかにそうかもしれません。

私も、カウコンのとき披露していた4曲の中で、Lock LockとBBBは

他のグループでも想像できるけど、夢ハリとThe Showは

トラジャにしか合わないなと思った記憶があります。

ジャニーズ外を含む昨今のボーイズグループでも、ああいう

重厚感をともなう華やかさを表現できるのってトラジャしか思いつかない。
ただ、どんなにThe Showが魅力的でも、

やっぱりいろんな要素を含んでいる夢ハリにはかなわなかったでしょう。

彼らがなぜPULCを選んだのか、いつか聞けたらいいなと思うけど、

うまくいかなかったことについて、詳細に話したりはしないだろうな😅

 

 

●歌について

今回、審査員から歌についての厳しい指摘がありました。

トラジャ含め、ジャニーズのみなさんは、

環境が整った中では上手に歌える人が多いと思います。

でも、いわゆる歌手と呼ばれる人たちは、環境関係なく安定して上手い。

踊りながら歌うジャニーズは分が悪いですが、

そのへんの難しさは誰にでもわかってもらえるわけじゃないので、

なんとか工夫してやっていくしかないんですよね。

そういえばどこかで誰かが、今どきのHip-hopスタイルの身体の使い方は、

昔主流だったjazzスタイルと比較して、

踊りながら歌うのがすごく大変だと言ってました。

K-POPの歌い方に裏声が多いのも、そのあたり関係してそうですよね。

まあ、三浦大知くんは全部クリアしてるんですけど(笑)。

あと、日本人は音程が無意識に下がる傾向があるそうです。

自分では出してると思ってる音が出てないということが、私もありました。

(趣味ですが歌を習っていたので)

踊りながら歌うスタイルの最低ラインは、

ピッチと発声が安定することだと思います。

自分の声が聴こえなくても、音が取れて声出せるところまでいければ、

どんな悪条件でも対応できるんじゃないかなあ。

あと、緊張は声に出やすいから、そのへんの訓練(?)もするといいのかも。

歌いやすいキーの曲、ハマる歌割などで、印象はだいぶ変わると思うので、

どなたか。お願いします~!


 

●トラジャに足りないもの

ジャニーズの世界しか知らなかった彼らはいま、外界へ出て、

ジャニーズらしさを武器にいろんな挑戦をしています。

これまでの経験を生かして、ほとんどのことを自分たちだけで

決断し実行し、本当によくがんばってるなあと思います。

ジュニアだから自由が許されている部分も多々あるでしょうし、

自信をつけるためには、自分たちの意思で動くことはとても大事なので、

基本的にはそのままいってほしいのですが、

ときどき、その若さや純粋培養感をもどかしく感じることがあります。

 

彼らは、ジャニーズ以外のエンタメをどれくらい知っているのか。

国籍による価値観の違いをどれくらい知っているのか。

そのへんについて、有識者にアドバイスを求めるくらいは、

場合によってはしてもいいんじゃないか。

 

うまくいかないこともすべて経験だと思っているし、

むしろ、そこでなにか得るものがあるのなら逆にラッキー☆

みたいな価値観の私ですが、どうしても気になるのが

彼らの「審査員や観客のニーズを見極める力の弱さ」。

仕方ないんです、ジャニーズしか知らないんだから。

でも、ここがつかめれば、もっと上に行ける気がして、

「だれかー!おとなー!」って思っちゃうんですよねぇ。。。

 

自分たちの表現したいものを出すことは大事。

それは熱量に関わることだから、妥協しなくていいんですが、

相手によって出し方を変える必要はあると思います。

個人的な感覚ですが、

WOD、Prelude、AnimeEXPO、AGTといろいろ見てきて、

うまくいったときは「たまたま相手にハマった」感じがするし、

いかなかったときは「相手をわかってなかった」感じがするんです。

(パフォーマンスの質とはまったく別の話です)

毎回みんながいっぱい考えて、全力でやってきたことはわかります。

自分たちの表現を貫き通すやり方もあるかもしれません。

「相手に媚びるなんてまっぴらごめんだ!俺ららしさに世界が気付け!」

みたいなマインドでいるなら(笑)、潔くそれでいくのもいい。

でも、自分たちの色を崩さない範囲で(ここ大事)、

ターゲットのツボを押さえる方が、結局はwin-winなんじゃないかなあと。

幸い、今はまだスポンサーとか契約とかの面倒な事情がないのだから、

やりたいことと求められていることの絶妙なバランスをみつけて、

いろんな人たちに喜ばれる充実感を味わってほしい。

芯は強いけど柔軟性もあるトラジャなら、できると思うので。

 

 

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AGTが終わってから、いろんな人がいろんなところで、

いろんなことを言っているのを見ました。

ジャニーズのアイドルが、公衆の面前で批判されるなんて、

日本ではありえないこと。

にもかかわらず、言われたことを受け入れ、誰を非難するでもなく、

建設的に今後を考えるトラジャ担がたくさんいて、

健気というか、地に足がついているというか、

盲目的に彼らを庇うようなファンが

ほとんどいなかったのはすごいなと思いました。

最近、大人ファンが急増しているせいかもしれないし、

古参オタクのみなさんは人間ができてる人が多いからかもしれないけど、

一番の理由は、トラジャ自身がそういう人たちだからなんだろうな。

あとやっぱり、サイモンがLOVEをめいっぱいアピールしてくれたことで、

みんなメンタルズタボロにならずに済んだというのはありますよね。

 

 

サイモンと、なんか話進んでたりしないかなー。

Travis Japan、プロデュースしがいがあると思いますよー。

日本での活動はジャニーズが、海外ではサイモンが、

って感じで業務提携とかどーですか???

 

素敵なお知らせ、待ってまーす✨