Pepeたちのグループが帰ってしまった。
一か月弱、私たちを興奮させ続けてくれた素晴らしいグループ。
動画みてたらさみしくなってきたけど、
フラメンコの大切なことをいっぱい伝えてくれたから、
覚書としてブログに残しておくことにする。
まずは何といってもPepe。
初日にみたソレアは、私にとってちょっと特別なものになった。
ずっと自分なりに育ててきたソレアがあったのだけど、
さらに深いところに行きたいと思い、今年に入ってまた新しくソレアを習い始めた。
で、レッスンで言われたこと、感じたことを思い出しながら、
Pepeの中に入っていくような感覚でみていると、
そこにはこれまでとは全然違う世界があった。
なんとか、この感覚を忘れないようにしなければ。
一方、4月某日にみたアレグリアスは、
自由自在にあふれるコンパスが気持ち良すぎて、粋すぎて、楽しすぎて、
ハレオがただのアホな叫びみたいになってしまった。
(でも同じような人たくさんいると思う)
そして、歌も人柄もいいのはわかっていたけど、
特に今回、その素晴らしい人間性を目の当たりにしたのがGalli。
舞台ではもちろん、fiestaでの彼のふるまいは特筆ものだった。
仲間であるアルティスタたちと、日本のアフィシオナードたち、双方への心配りが神。
おかげで本当に素敵な時間を過ごせたし、
fiestaにおいて大事なことを学ぶことができたと思う。
歌の方は、初日のシギリージャと、帰国前のカーニャがとても良かった。
Juanfraは、味わいのある歌と、なんかいつもニコニコ楽しそうなところが好きなのだけど、
わたし的に一番ガツンときたのはfiestaで歌いはじめたとき。
流れが自然だったからかな。そこでPepeが踊りだしてあれはもうたまらんかった。
スペインのfiestaみたいだった。
いい空気を作るってすごくすごく繊細で難しいけど、本当に大切なことなんだな。
Ramonのギターは、前回よりフラメンコ性をより強く出してた気がする。
個人的には、Galliと担当を交代して歌ったときのRamonがツボ。
なんでギタリストなのにそんなに歌がうまいんだー!
そして、いつも一気にそこにいる人と空間の温度を上げてくれるRepompa。
この人もいつも楽しそうで、テクニカバリバリなのに嫌みがなく、見ていて気持ちがいい。
帰国直前にみたソレアは、歌振りがさらに深く熱くなっててグッときた。
内側からあふれるものこそが人の心を打つのだと教えてくれる踊りだった。
すごく濃い味のものを食べた後で、薄味のものを食べると味がしないことがよくある。
でも、彼らのフラメンコは、味付けの濃さではなくて、
極上の素材を、美味しく食べられる最低限の味付けで仕上げたもの。
こんな美味しさを教えてくれて、ありがたいやら罪深いやら。。。
トホホ。