あらためまして、観に来てくれたみなさま、応援してくれたみなさま、ありがとうございました

ギターカンテともにスペイン人というのは初めてで、
エントリーした時点では楽しみな気持ちが大きかったのですが、
いろいろ噂を聞くうちにどんどんどんどん不安に・・・

というのも、共演予定のカンテ氏、かなり自由に歌うらしいのです。
もちろんスペイン人の歌とあれば、変化球がくることは想定内でしたが、
どうもその程度が普通じゃなさそうな様子。
これはもう、振付を捨てる覚悟で挑まないといけないと思いました。
練習内容も、振りを踊りこむとか、細部を詰めるとかではなく、
どんな歌がきても反応できるようにということに重点を絞りました。
具体的には、手元にあるスペイン人が歌っているCDやDVDのソレアを聴きながら、
いろんなパターンの歌にあわせて踊る練習です。
さらに本番前日には、スペインでがっつりカンテの勉強をしてきた友達につきあってもらって、
「カンテソロみたく、好きなように、なるべくへんちくりんな歌を歌ってくれ」とお願いしました。
いい感じに変な歌(踊りにくい歌)を歌ってもらって(笑)、それなりに対応できたので、
本番も何とかなるような気がしてきました。
しかーし

本物は、手強かった

当日リハでまずハテナマークぽこぽこ。
この時点で気付いたのだけど、ギター氏も自由なタイプ(笑)。
歌のハテナポイントは一か所だったけど、ちょうど全体の流れに関わる大事なところだったりして、
そこでそうくるとは!と、結構あたふたしてしまいました

ギターのハテナポイントも一か所。
普段なら気持ちよくできる足の部分でアセントがわからないメロディーがきて、
うっかりすると自分が合っているのかわからなくなるという・・・。
ただ、リハと本番、歌もギターもハテナポイントが同じだったので、テンパらずに済みました。
といっても、歌のときは何をやったのかよく覚えてないし、
足のときはコンパスがあっていたのかわかりません

観に来てくれた友達に聞くと、大丈夫だったようですが・・・。
ちなみに私以外の共演のメンバーもみんな同じような感じでした

ひー


でもでも、本物はやっぱりすごかったです。
ソレアは私にとって(きっと多くのフラメンカにとっても)特別な曲です。
踊りがうまいとか、雰囲気だけでは通用しないのがソレア。
2年前、じっくり取り組んでいろんな人の力を借りながらベースの振りを作りました。
でも、なかなか思うように踊れず、悩み、苦しみ・・・。
とにかく「嘘のないソレア」を踊りたくて、今回エントリーを決めました。
スペイン人の、自分が強くフラメンコを感じる歌い手に歌ってもらったら、
嘘くさくないソレアが踊れるかなと思ったわけです。
結果、観ている人の目にどううつったかはわからないけど、
自分的にはそのとき起こっていることをその場で感じながら踊ることができました。
歌振りだけでなく、他の部分も。
まーそんなわけで、ちょっとだけ自分とソレアの、自分とフラメンコの距離を縮められた気がします。
スペイン語喋れず、スペイン人ウケも悪い私は、彼らとはちっとも仲良くなれなかったけどね
