私の実家は、神戸の震災地にありました。
明け方の地震であったので真っ暗の中の地震でした。
実家は運よくマンションで崩れることはなかったけれど、家の中はグシャグシャだったと父から聞きました。
私は母がなんとか担ぎ込まれた病院に直行し、避難所に行けないという姪を連れて自宅に帰りました。
父は防犯の為に家に残ると(泥棒が増えるんです)、真っ暗の中でキャンプ生活のようにしていました。
電信柱は倒れ、道路はガタガタ。1階が完全に潰れた古い家々。
大好きな街が戦後の日本のようで悲しみで一杯でした。
若かったこともあって、両親の事、親族の事を考えて気丈に振舞っていたと思います。
東日本大震災も今回の地震も、経験者と思えないくらい恐怖が蘇ります。
いざとなれば、何も持ち出せません。
家が潰れたら・・・火災になれば・・・津波が来れば・・・
防災グッズは勿論だけれども、貴重品は1か所にまとめておくのは必須です。
リュックに入れる暇が無ければ、スーツケースでもショッピングカーでもぶち込んで、一刻も早く避難するべきか待機か?判断が必要です。
大阪の私のマンションでも相当長く、大きく揺れてテレビを押さえました。(近くにいたので)
大声で息子を呼び、食器棚と冷蔵庫を押さえさせました。
寝るときには枕元に懐中電灯を今も置いています。携帯用にバッテリーも常に充電しています。乾電池も沢山あります。消費期限?もチェックしています。
自助の努力で被災準備を・・・・と、何度もありとあらゆるところで言われているのに、どうしてみんな「水が・・・」「トイレが・・・・」と言っているのだろう。
やっぱり実際に被災しないと準備しないのか?、私が単に不安症なのか?
また、落ち着いたら被災する為の見直しをしようと思います。
何度も「見直す」「確認する」が大事なんです。
考えなくても身体が動くように。
水と非常用トイレは人数×5日分は用意したほうがいいです。
避難所のトイレの紙はすぐに無くなります。
みんな、普通の神経ではなくなります。
常識は通用しなくなります。冷静になるのに時間が必要になります。
私達家族は、避難所ではなく避難先を考えて仮住居を探し、移動すると思います。
家に戻ってもしばらく何も出来ないんだから。
だから、持ち出せる貴重品は1か所に。
私の個人的な考えです。
避難所は辛いですよ・・女性は特に。
そして、夜は怖くて眠れません。