ここ数日、何に驚いたってもちろん大谷翔平君の電撃発表だし、

一応、政倫審も中継見たし、岸田さん、かわいそうやなぁ~、でも自業自得よねと思っていた私。

 

ごく普通の反応。

 

でも、それよりも何よりも気になったのが、北海道・札幌の円山動物園のライオン。

大型ネコ科が好きな私。

一番好きなのはチーターだけれど、百獣の王、ライオンも好き。

 

北海道・旭川の旭山動物園のオリトファミリーはお気に入りだし、徳島動物園の三つ子もお気に入り。。

その旭山動物園の三姉妹、フウ、レイ、イトのじゃれあいや両親へちょっかいだしては父親のオリトに怒られるやんちゃぶりも大好きだった。

昨年10月、そのひとり、イトがたった一人、円山動物園に移された。

 

愛する家族から引き離され、見慣れぬ放飼場を不安げにうろうろする姿をYouTubeやニュースで見たとき、同日に北朝鮮拉致家族の橫田早紀江さんの会見を見たところだったので、橫田恵さんとその姿が重なって号泣してしまったワタクシ(💧)

 

円山動物園に移されたのはイトだけではない。

愛媛のとべ動物園からもクレイという雄ライオンが移送されてきた。

円山動物園は、教育的観点から外貌の異なるライオンを展示する予定だったそうだ。

繁殖は目指していないと公表して物議を醸したが、もともとイトのお母さんであるイオもルーツはとべ動物園でイトとクレイは血縁関係があり、繁殖は目指していなかったからこその人選(獅子選?)だったはずだ。

 

ところが、なんと、「雄」として受け入れたはずのクレイが「女の子」だったと判明。

年明けに始めると行っていた同居がいつまでも実現しないからいぶかしく思っていたけれど、そんな理由か。

最初に「雄」と判断してしまったとべ動物園のミスだが、間を隔てる仕切りがあるとはいえ、並んだ屋内展示場で遊ぶ二頭を見たら、明らかに「女の子」同士だったよね、クレイとイト。

 

三姉妹で鍛えられ、活発で、おてんば姫と呼ばれていたイト。

シャイで紳士的と言われていたクレイは、人工哺育で育った上、群れでの生活は知らない子。

その上、足に不自由があり、岩山に駆け上がるイトを尻目に一歩一歩確かめながら上がっていた。

何より、顔が優しかったじゃないか。

切れ長の目の凜々しい美人顔のイトと比べると、おめめの大きなクレイはチャーミングだった。

 

雌雄の間違いはよくあることで、よこはま動物園ズーラシアで亡くなったホッキョクグマのツヨシも、最初は男の子だと思われていたから「ツヨシ」と命名されたけれども、結局は女の子と判明。

絶滅危惧種保全のため、繁殖目的で動物園同士がブリーディングローンと言う形で動物を移動させているけれど、結局、雌同士だった、雄同士だったということで目的が達せられないことって多いらしい。

それだけ雌雄の区別は難しいんでしょう。

 

それはおいといて。

 

んで、女の子と判明したクレイは、生まれ育ったとべ動物園に戻されるらしい。

教育的見地から雌雄のライオンをそろえたい円山動物園としては、スペース的にクレイをそのまま飼育することは不可能だし、とべ動物園としてもクレイが不憫なんだろう・・・な。

 

人間の勝手で、翻弄されるクレイ。

 

ブリーディングローンであっちこっちと移送されているホッキョクグマも多いし、今さらだけれど、クレイ、かわいそう。

 

出産後の母親の体調不良で人工哺育となり、群れに返そうと試みたら母親に拒否され、結局プライド(ライオンの群れ)を知らないままのクレイ。

とべに帰ってもまた単独放飼になるそうだ。

 

クレイ、せめて元気でね。