このところ文字数制限ギリギリのコッテリ記事が続いてしまって申しわけありません。こういうのは読み込みに時間がかかって正常に画面が表示されるまでかなり待たされたり、最悪、フリーズしてしまうこともある。ご迷惑おかけいたしました。
 ですので本日は、あっさりめな記事にして終わらそうと思います。

 最近、YouTubeなどの動画をダウンロードする方法をようやくみつけたんですよ。「そうか、みんなこうやってるのか!」って思いましたよ。ここまでくるのに何年かかったことか。
 それで、動画を見るのも楽しくなったのですが。とくに、むかしのCMを見るのにハマっておりまして。これ、やりだすと止まらなくなる。かっぱえびせん食べるときみたく、やめられない、とまらない
 見覚えのあるものはもちろん、初めて見るけど面白いものを発見する楽しさもある。ただそれらの多くは、その時代の空気に触れられる気がするのが心地よいからなんだと思う。ふだんCMなんてさっさと終わればいいのにと思うことも少なくないけれど、違う時代になったときに熟成された映像を見直してみると、こんなに面白いものなのかと痛感させられるのです。やっぱりCMは時代を映す鏡でしたわ。

 

 

 ではこのたびここへ採り上げますのは、広島県呉市の日本酒メーカー=三宅本店さんの“千福”はいかがでしょうか。これ、広島県地方ではかなり長期にわたり流されているメジャーなCMでして、広島県民で知らない人はまずいないでしょう。
 ではほかの地方はどうかというと、私にもわからないのです。広島カープの試合が全国ネットで放送されたときに見たことがあるという証言もありましたんで、もしかすると広い範囲で有名なのかもしれません。なかなかインパクトのあるCMソングですからね、いっぺん聴いただけでも覚えてしまうパワーがあったのかもしれません。

 歌ってますのは超メジャーな重唱団=ダークダックスですからね。もの哀しい曲調で、彼らの誇る抜群のコーラスワークはもちろん、演奏との和音がとてつもなく心地いい。
 歌詞に出てくる「ピーコック」やら「みそさざい」やら、ここでしか聞いたことのないワードがあったのを思い出します。むかしは何のことだかわかんなかったけど、そういったワードの響きだけでも胸にくるものがありました。いまなら調べることもできますからね。その意味では、いい時代になったもんだね。

 

 

日本酒1枚の絵をなめまわすだけの低予算(?)映像。だがこれがイイ。当時はよく見られた手法のCM。


日本酒
ダークダックス、登場。折り紙をコマ撮りで撮影されたもので、そこそこ手間をかけて作られたのであろうことが窺えます。


日本酒
フルコーラスで。
音譜ダークダックス『グラスをのぞくフラミンゴ<作詞:サトウハチロー/作曲:いずみたく>


千福を醸造するメーカー=三宅本店さんがあるのは広島県呉市本通7丁目。1856年(安政3年)に創業なんだそうだ。高い煙突は大正12年に建造されたもので、現存。
 呉は私が生まれ育った町なので、千福の煙突はわりとよく見ていた。呉は浜田省吾の『MONEY』の舞台ではないかと言われていますが、その歌詞に出てくる「この町のメインストリート」が国道185号線ならば(村下孝蔵の『レンガ通り』のモデルとなった呉の商店街とおなじ場所かもしれない説や、まったく別の場所説もある)、そこを通ってればかならず目に入ります。

 


日本酒ダークダックスの前は佐良直美が出演していたようです。'70年代の町並みと、うれしそうに酒の瓶を持つ少年の様子がなんとも・・・。


日本酒
釣り人と人魚。意味がわからなくて素晴らしい。 \(^o^)/

 

 

日本酒最近の呉と三宅本店の動画。近年の呉を私はあまり知らないが、いまの呉はこんなふうになってるそうです。だけど出演者は、おそらく呉の人じゃない気がします。彼らからは呉の香りがしません。

 

 

 みなさんほんとにィぃィぃィぃィぃ~♪

 

 ただし私自身は千福のお酒を飲んだ記憶がない。ひょっとすると幼少時に飲んだことならあるかもしれないけれど、中学生以降は・・・どうだったかしら? 校則でダメだったような気がする。飲んだとしても、それが千福なのかどうか考えることはなかったですからねぇ。
 みなさん、中学生になったらお酒は控え目にしなきゃいけませんよ。