【問題】
 

☺☻☺☻☺☻☺☻☺☻お住まいが事故物件☺☻☺☻☺☻☺☻☺☻

 

クリック大島てる

 

・住んでる/住んでた/住みたい/家族や知人の家が/隣近所に・・・→Yes
 

 本日のイエス・ノー世論回想記事は2010年12月に出題したものからです。
 
 本トピックは事故物件の情報提供ウェブサイト=大島てるを扱ったお題でありました。かなり有名なので、多くの方はご存知かと思います。
 その後、テレビなどでも紹介されたそうなのですが、この当時は「知る人ぞ知る」かんじのサイトだったという印象でして。なかなか面白い情報サイトだったので、ちょっと遊ばせてもらったものです。
 
選挙投票&みんなのコメントはコチラ⇒住めば都?
 
コメント全温度チアーさんのコメント⇒【NO】10年近く前の朝5時。マンション廊下の曲がり際に、酔っ払った女の人が地べたへ座りこんでてビックリ。その人の部屋へ押し込んだものの、様子が変で「あの人、死ななきゃいいがな」と思った。後日。マンションに警官が押寄せ辺りをテープで囲み、まるで刑事ドラマで見た情景。訊けば「変死が出ました」。あの女性だ。事件だとは聞いてないからギリギリセーフです。
 
 このあとちょっと経ってからもういっぺん見てみたところ、前にやったときより近所の事故物件が増えてた。
 まぁ、そんなもんかもね。
 
 
━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・
 
 ここからは、つい先日の話です。
 よく集まる場所に、その日は7~8人ほどいたと思います。各々が雑談していた時間帯がありました。
 そのなかにO田さんという女性がおりまして。私とおなじく広島県出身。二度の離婚歴を経て子どもたちと両親を連れ、数年前に上京されたんだそうな。彫りの深い顔立ちをしています。本人は「ソフィー・マルソーに似ていると言われた」と言い張ってますが、私的には池田駿介さんに似ていると思います。
 
O田さん「日曜日にマンシュウへ行ってきたんですけど・・・」
チアーさん「満州? 日帰りで行けるような距離なんですか?」
 
 O田さんの言うマンシュウはぎょうざの満洲というチェーン店のことらしい。私の知ってる疎開先などで有名なマンシュウとは違うマンシュウなのでした。
 そんなどうでもいい会話をしつつ、なんでそうなったのかは覚えてませんが何故かこの「大島てる」の話になったんです。ところがO田さんは大島てるをご存知ありませんでした。
 O田さんは自分のスマートフォンを使って検索し始めました。で、試しに自宅周辺の情報を調べてみたのです。
 
O田さん「あれぇ、うちのほうは出てこない」
チアーさん「対象外の地域なんですかね?」
O田さん「あっ、出た!」
チアーさん「その炎になってるところをクリックするんですよ」メラメラ
O田さん「うん? なんにもならないよ・・・あ、出た出た!」
 
 しばらく無言になったO田さん。
 
O田さん「この住所、うちのと一緒なんですけど」ガーン
 
 一同、爆笑。爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑
 
O田さん「去年の6月に『7階と8階の階段の踊り場から飛び降り自殺』って・・・。うち、まさに7階なんですけど」ショック!
 
 狭い部屋が、いつになく盛り上がる。それまで黙々と携帯いじりをしていたO川さんまでが吹き出した。 (o_ _)ノ彡☆ギャハハ!! バンバン!☆ミヽ(_ _o)
 
チアーさん「ビンゴでしたか」
K林さん「いつ越してきたんでしたっけ?」
O田さん「去年の8月」
Tさん「2ヵ月前か。ちょうどいいじゃん」
O田さん「ちょうどよくない、ちょうどよくない! なんでみんな笑うの」
チアーさん「だって他人事だから」
O田さん「ええー、チアーさんのとこは載ってないんでしょ?」
チアーさん「うちは、ただの変死体だから。事件性がないと載らないんじゃないですかね?」
O田さん「業者さん、なにも言ってくれなかったよ」
K手さん「飛び降りだからね。部屋のなかじゃないから業者としては告知義務はないんですよ」
チアーさん「あと、ひとつ前の住人が起こしたのなら告知しなくちゃならないけど、ふたつ以上前ならその義務はないんじゃなかったっけ?」
K手さん「そうなんだよね」
O田さん「そんなぁ~!」
K手さん「風呂場とかはヤバいよ」
チアーさん「ああ、浴室は事故が多いからね。入浴中に体が動かなくなったらすぐに栓を抜くこと。そしたら、ひとまず溺死は避けられる」
O田さん「あーん、もう! どうしよう、両親が死ぬまで引っ越せないのに」
K手さん「じゃあ、いままでに何か変なことありました?」
O田さん「とくには」
K手さん「じゃあ問題ない。お札とか貼ってあったらヤバいけど」
Tさん「オレなんか大学の教授が死んでた部屋、掃除しに行ったことあるよ。発見されるまでに時間がかかったやつだったから臭いがすごかったんだよなぁ」※Tさんは不動産業の経験者
 
 こうして、この日は一躍人気者となった(?)O田さん。もう長いこと、ひとつの話題でそこにいる誰もが笑顔になる場面に遭遇することはなかっただけに、まさに快挙と言っていい出来事でした。
 ただ、O田さんが少々ヘコんでる様子だったので、ひと言だけ労わってあげることにしました。
「よかったですねぇ、あんなにウケて」
 
 
 そして翌週・・・というか昨日。またしてもおなじ場所でO田さんと会いました。
 
O田さん「エレベーターから出たら両端に階段が見えるんですよ。あれから怖くて・・・」
チアーさん「家の人には話したんですか?」
O田さん「子どもらに言ったら怖がるから言ってない。でも私ひとりで抱えるのはしんどいから父にだけ言いました。『ほうか、ほうか』って言ってた。でも意味わかってんだか・・・」
チアーさん「それね、いろんな人に言いふらしたほうがいいですよ。せっかくそんなところに住んでるのにネタにしないなんてモッタイナイ、モッタイナイ、モッタイナイ。それこそもったいないお化けが出ますって」
 
 
 O田さんはいまのマンションに住んでいるかぎり「うち、“大島てる”に載ってるんだよ」って言えば、ほぼ確実に笑いをとることができるのです。初日は「他人事」だと言っていたチアーさんでしたが、だんだんO田さんが羨ましくなっていくのを感じました。
 これまでに味わったことのない系統のお楽しみを提供してくださった大島てる、ありがとう。