ここ数ヵ月、当ブログにアクセスしてくる方の検索ワードで最も多いのが、なぜか「森川正太 現在」なんである。
 たしかに森川正太さんにまつわる記事を書いたことはある。ただし内容的には薄く、しかも別人のモリカワショウタさん2人のことがメインになっているうえ、とくに森川正太さんの近況を伝えるようなことが書いてあるわけではない。したがって当ブログには、このワードでお越しの方にとって有力な情報は何もないはずなんです。
 にもかかわらず、来る日も来る日もアクセスしてこられるとは・・・たぶん同じ人だと思うんですけどね、よっぽど森川正太さんがお好きなんでしょうね。

 これに次ぐ検索ワードが「斉藤浩子」。これはわかります。'13年4月にupした記事が効いてるんだということが。この記事はupしてからの1年、アクセスされない日がないほど毎日毎日どなたかがご覧になってるようです。
 さらに検索ワードには他にも「斉藤 浩子」「斉藤 浩子 子役」「斉藤浩子 パンチラ」・・・といったふうにバリエーションがありまして、単体にしぼってしまえば斉藤浩子さんの情報を求める需要は森川正太さんと同じかそれ以上ということになりそうです。
 今回は、そんな斉藤浩子さんが1年ぶりに登場する記事になります。

 2月16日、中野サンプラザでおこなわれた『昭和のヒーロー! 速水亮×斉藤浩子×南城竜也 トークショー!!』へ行ってまいりました。これは'12年10月、同所でおこなわれた『昭和のヒーロー! 南城竜也×伴大介×速水亮 トークショー!!』の流れを汲むシリーズで、あのときの出演者だった南城さんと速水さんはそのままで、さんのところだけ斉藤さんに交代したメンバーで構成されるトークショーということです。
 そういえば南城さんや速水さんの記事を求めてお越しの方も、とても多いです。すいませんね、こんなトホホなブログで(苦笑)。

 当日は大雪が降った直後だったこともあり交通状況が思わしくなく、遠方からお越しの予定だった方々は来場不能といった事態に。これにより空席もできてしまうことになるのですが・・・。
 出演者の面々を見て「どうせ予約しなけりゃ入れない」と諦めてたファンの方もいたと思いますが、上記の理由もあって近場の人なら予約してなくても参加可能になってただけにモッタイナイと思った次第でありました。

 さて今回の最大の注目は、もちろん斉藤浩子さんであります。以前お会いしたときの印象がとてもよかったというのもありますが、まさか斉藤さんがこういうショーへお出になる日がこんなに早く来るとは思わなかっただけに参加は即決いたしました。この次に斉藤さんがこの手のショーへ出ることが、いつになるやら予想もつきませんからね。
 なお斉藤さんは、南城さんとは『変身忍者嵐』の第2話(おせい役)、速水さんとは『仮面ライダーX』第4話(小暮冴子役)
共演されてます。

 会場へ着きましたところ、1階エレベーターの前で、いきなり斉藤さんらしき女性と遭遇してしましました。でも側に体の大きなマネジャーらしき人もいて、その方としゃべっておられます。
 はて、斉藤さんは現在、事務所には所属してないと思うんだけどマネジャーさんはいるのだろうか? その前に、この女性は本当に斉藤さんなのだろうか? ・・・そんなことを考えましたよ。前にお会いしたときが華やかな服装だったのに対し、今回は落ち着いた服を着ておられたためか、ちょっと印象が違うんです。もしかしたら斉藤さんによく似た女性なのかもしれません。
 エレベーターには一緒に乗ったのですが、体の大きなマネジャーさんと話しておられるのを邪魔するのも悪いので声をかけるのは控えときました。結局その女性はトークショーの会場である15階ではなく、最上階まで行ったようです。
 私は15階でエレベーターを降りますと、正面にはもう受付けが設けられており、そこには伴さん会でもお馴染みのヱビス星人氏とゆうんこりん氏が受付係担当として準備を始めていました。
 まぁヱビス星人氏はともかく、ゆうんこりん氏の出で立ちはショッカーのトレーナー(マスク付き。でも目穴がない)&必要以上に短足に見えるズボン・・・という斬新なファッション。いかにも「さぁ突っ込んでくれたまえ」と言わんばかり。そういえば最近、ゆうんこりん氏が普通のファッションをしているところを見たことがない。いったい彼女はどこへ行こうとしているのか(笑)?

 受付けを済ませた私は早速、座席の確保に急ぎました。前回は後ろのほうの席だったことで前が見えなかったので、その教訓もあって早めに動いてみたのです。
 しかし今回は座席間にゆとりがあり、多少後ろの席からでも前がまったく見えないということにはならなさそう。これは嬉しい工夫です。でもせっかくなので私は最前列の席へ座ることにしましたけど。

 音楽が鳴り、3名が入場。左から速水さん、斉藤さん、南城さんの順で着席されました。やっぱりさっきの女性は斉藤さんだった・・・と思う。おそらくトークショーは初めてだと思われる斉藤さんですが、とくに緊張されてるようには見えません。
 斉藤さんを挟むかたちだったこともあってか、いきなり子役の話題からスタートです。斉藤さんがお姉さんの影響で子役を始めたという話から、子役時代のエピソードなどなど。
 なんでも斉藤さんは、もともと速水さんのファンだったのだそうです。いっぽう速水さんは『X』でゲストに来ていた斉藤さんと共演することになるのですが、このときの印象が忘れられないのだとか。
「これは誰にも言わなかったんだけど、初めて言うよ。ぼくは当時、浩子ちゃんのことを小学生だと思っていた。実際は中学生になってたらしいんだけどね。あのとき、ぼくが浩子ちゃんを後ろから抱きつくようなシーンがあった。ぼくは子どもだと思ってたんだけど、その瞬間に『あ、女だ!』と思った。そのことが強烈に残っている」
 斉藤さんは「へぇ、そうなんですか」というような顔をされてましたけど、速水さんにとっては衝撃的な出来事だったらしい。

 また、速水さんは子役について、ご自身のお考えを熱弁。これは子役ブームに乗って安易に自分の子どもを芸能の世界で活躍さそうとする親への警笛ともいえる。
「子どもを役者には絶対しちゃいけない! 自分で判断できる年齢になったのならともかく、小さいうちは・・・」
「本当に可哀相なんだ。現場で出来ないと大人の役者以上にボロクソに言われる。逆に、出来たら出来たでチヤホヤされ、ナメた人格になってしまう。●
たいになっちゃう(笑)」
「現場のスタッフは、その子役が将来、犯罪者になろうと関係ない。そのときだけよければ、それでいいのだから」
「いま活躍してるのは子役時代、そんなに売れてなかった人たちばかり」
 これには斉藤さんも思い当たるフシがあるようだ。
「こないだ“ケンちゃん”の宮脇さんとお話したんですけど、とても壮絶な人生を歩まれてたそうですよ」
 ただ、私が見るかぎり斉藤さんは、ものすごく素敵なお人柄のように思えます。きっと奇跡なんでしょうね。
「私のところは母が厳しかったんです」
 斉藤さんのお母さんはロケ現場に行かれることもあったようですが、斉藤さんが1年前に伴さん会へお越しになった直後にお亡くなりになったという情報が私たちのところへも入りました。
 伴さんも斉藤さんのお母さんとは面識があったそうで、斉藤さんとの久しぶりの再会を機に電話で会話することができたもよう。お亡くなりになる前にそうやって喜んでもらえたことで、伴さんも「よかったなぁ」と仰ってたものでした。

 話題は昨年10月におこなわれた平山亨さんを偲ぶ会での出来事におよびました。あの日は私たち一般の参列者が退場したあと、1号&2号&V3&X&アマゾン&スーパー1の6人ライダーが勢ぞろいし、1枚の写真に納まるという事件(?)が勃発したことがニュースに出るほど話題になったものでした。
 速水さん曰く「あれは有りえないこと。だって○○と○○は×が×××だろ? ○○は△△△△△△だろ? かくかくしかじか(自粛いたします)・・・ということで、誰かが音頭をとらないかぎり自発的に6人がそろうことなんてないんだよ」とのこと。その口ぶりからして、あの一件がきわめて異例の出来事だったことが伝わってきます。
 しかし、そもそもなんでそういうことになったのか、その始まりについては記憶が定かでなかったご様子。ところが!
「ぼく、それ一部始終を見てました」
 南城さんが目撃者だったようです。そのとき誰がどう動いて誰に声をかけて奇跡の瞬間に至ったのか、なかなか事細かく説明してくださいました。
 たしかにライダーの勢ぞろいも凄いのですが、それを見ていたのが変身忍者嵐というのも凄い図でありますな(実際はもっともっといろんな関係者が見ていた)。
 このときの写真なんですが、
ヱビス星人氏の話によると、伴さん会で常連のムトウユージ監督が撮ったものがいちばんよかったそうなので(一般には未公開とのこと)、こんど見せてもらおうと思ってます。

 南城さんの、昭和の時代ならではの無茶苦茶な撮影の話も面白かったです。例えば放送日の3日前まで撮影をやってたことがあったとか。しかもそれはフィルム撮りだったそうなのです。これには速水さんも「凄いことするなぁ! ヽ((◎д◎ ))ゝ」と驚かれていました。
 そういえば南城さんだったか速水さんの話だったか忘れましたけど、ある時代劇の撮影で起こったエピソードを。やっと撮影が終わったと思った直後、カメラマンから「監督、いま(画面に)クルマが入りました!」と報告があったと。便利なビデオ撮りと違い、フィルムというのは高価だし撮り直すのにはリスクがかかります。なんでも、もし尺がオーバーしてしまえばカメラマンが始末書を出すことになるのだとか。
 で、考えた末にその監督が出した結論は「あれは、馬だ!」ということになって強引に撤収してしまったそうで。いいですねぇいいですねぇ~、こういうのが昭和作品の魅力でもあるんですよね。そのノリ、大~好きです! (-^□^-)

 また、斉藤さんが「ショッカーの『イー!』っていうアフレコに参加させてもらった」といった思い出を話せば、南城さんも同様のエピソードを思い出してくださいました。
 南城さんは、血車党の下忍が高いところから飛び降りる際に「せーの」で飛んでいるのを見て、常々「もうちょっと格好よくできないかなぁ」と思っていたのだという。
「ぼくは高所恐怖症なんだけど、(部屋の天井を指しながら)これくらいの高さなら平気なんです。で、話をつけて飛び降りる役をぼくが代わりにやったことがあるんです。でも『そのぶんのギャラをもらいました』ってWikipediaに書かれてたことがあったんだけど、そんなのもらってないですからね(笑)」
 いまだったら主演俳優が危険なアクションをしようものなら止められそうなものなんですけどね。だけど本来、アクションが本物なのが東映特撮ドラマの魅力なんですよ。これもいいお話でした。

 トークショー初心者の斉藤さんを速水さんと南城さんが優しくリードするかのような雰囲気で進行していきます。とくに速水さんは場慣れしてるように見えますし、相当お話好きの方なんだと思います。そして「ぶっちゃけネタ」も惜しみなく披露してくださるところから、サービス精神に富んだ方でおられることとお見受けします。
 そういえば速水さんは、前回のトークショーで話した内容がネット上でどれくらい書かれているのかチェックしてみたことがあるそうです。たぶん、ここの記事もご覧になられたのだと思います。そういうのを見て「みんなヒミツの話は洩らさないでくれてる」と安心したのだそうです。故にこの日もサービス精神に拍車がかかり、やっぱり「ここだけの話」をポロリしてくださいました。もちろん書きませんよ(笑)。
 南城さんは丁寧な話し方をされ、やや控え目で誠実な方という印象でした。前に私が見たときは南城さんがトークショー初心者でしたので、伴さんや速水さんが話に夢中になってると、どうしたらいいのかわからないような表情をされる瞬間もあったのですが、今回は引くところは引き、ここぞの場面では絶妙のタイミングで入ってくる(しかも話が面白い)・・・といった技が光ります。トークショーは今回が3回目ということもあってか、素人目から見ても上達されてるように思えました。
 お二人のリードもあってか、斉藤さんは初心者なのに安心して見ていられました。斉藤さんは本当にさまざまな作品に出演されてますので、今後もこういった機会がありましたら是非ともご出演いただきたいものであります。

 なお、あとでスタッフの方に、今回、斉藤さんに白羽の矢が立った経緯を伺ったところ、企画の段階で「思い出のある子役は?」という話が出て、速水さんも南城さんも「斉藤浩子!」と、共通のキーワードで一致したからなんだそうです。

 ショーの終盤には、急遽出演が決まったという星さいかさんの歌が披露されました。星さんは『ウルトラマンガイア』にも出演されてたそうなのですが、歌手としてもご活躍とのこと。
 歌は2曲だったと思いますが、星さんが感情たっぷりに歌うあまり、泣き出してしまうのではないかと心配しながら聴いておりました(笑)。
 星さんは昭和のレジェンドが集う場に参入することを恐れ多いように思われてたそうですが、歌を聴いて気に入った方々が休憩時間にCDを買い求めるという動きもあったことですし、緊急参戦は成功だったのではないでしょうか。

 トークショーのあとはサイン会です。ここではお三方のサインがもらえると同時に直接お話をすることができる場になります。

 私は最初、速水さんのところへ行きました。ここで長年の質問をしてみました。
「本に伴さんのインタビュー記事が載ってたんですけど。『イナズマンF』と『X』の放映当時、伴さんと速水さんがバカな遊びをやってたって書いてあったんです。そのことを伴さんに訊いてもニヤニヤしておしえてくれません(笑)。いったい、どんな遊びしてたんですか?」
 ところが速水さん曰く、この話には心当たりがないそうなんです。
「だからさぁ~、伴さんとはプライベートで遊んだことなんかないんだよぅ」
 あらっ、そうなんですか? 前回もそうだったんですけど、どうも速水さんとお話するときは自爆してしまうクセがついてしまったようだ。 いまにして思えば、伴さんと速水さんが遊んだというのは、たまたまロケ先で遭遇したときに会話した、その内容のことだったのかもしれません。それならたしかに耳にしたことはありますが、残念ながらここに書くわけにはいきませんのであしからず・・・。

 次に斉藤さん。
「お久しぶりです!」
 そう私が挨拶すると、斉藤さんは「あらっ・・・!」と思い出してくださいました。
「ごめんなさいね、暗くてよく見えなかったんです~」
 いえいえ、べつに謝ってくださらなくても、こちらとしては憶えてていただいただけでもありがたいことなわけで(笑)。
 で。伴さん会のときのブログ、見てくださったようなんです。私としては「あれでよかったのかなぁ?」と不安だったりしてたのですが、そこは光栄にもお褒めの言葉をいただくことができましてホッとしました。
 サインは1枚の色紙に3人の寄せ書き形式でお願いしたんです。既に速水さんのが縦書きで書かれてあったのですが、斉藤さんのネコのイラスト入りサインは横書きなんです。私のリクエストに、どんなレイアウトで書けばいいのか少々お迷いのご様子。
「もう、この上のところへデ~ンとお願いします」
 ということで、速水さんと南城さんのサインが斉藤さんのサインを下で支えるようなレイアウトが決定しました(笑)。

 最後に南城さん。前回のサイン会の際、私が南城さんの出身地に住んでる者だと話したことを憶えていたご様子。
「ああ、○町の人でしょ!」
「ええっ、そんなところまで憶えててくださってたんですかぁ!」
 ちょっと感激してしまいました。私は今回の感想を・・・とくに南城さんのトークの上達ぶりや、昭和の無茶苦茶な撮影エピソードが大好きだということをお伝えしました。次回も楽しみです。
 南城さんにはサインの締め役として、日付け等も入れていただきました。
 しかし、このお三方の寄せ書きサイン、なかなかレアなものになりそうです。

 ひととおりサイン会も終わり、帰ろうとしたのですが、ここでヱビス星人さんが気を利かせてくださいました。カメラを持ってきてない私を気づかい、出演者の皆さんとのツーショットを撮ってくださるというのです。
 もう終わりだから「それは申しわけない」とお断わりしたのですが「いや、せっかくなんだから」と私を引っぱり、これに速水さんも斉藤さんも南城さんも快く応じてくださいます。ありがとうございました。


香山美子さんとの共演CM

 ショーがすべて終わり、私もエレベーターで帰ろうとしたときのこと。1階の玄関口にいたら、そこを出演者の皆さんがちょうど通りかかったのです。
 そしたら南城さんがこちらに気づき、声をかけてくださいました。
「このあとは?」
「はい、○○○に帰ります」
「ここからだと・・・?」
「△△△△まで行って、××線に乗り換えです・・・あ、私『二百三高地』も好きです」
「ごめんね、ぼく『二百三高地』あんまり出てないんだよ(笑)」
「今日はお疲れさまでした」
「さようなら」
 優しい笑顔で去って行く南城さん。何げないやりとりではありますが、こうしたこともいい思い出になります。行ったことのある人にしかわからない楽しさがありますので、まだこういったイベントへ行ったことのない方は積極的に足をお運びになられることをオススメします。

 それにしても・・・。
 前回ここに来てて終わってから夜まで食事会やったメンバー5人、誰も来てなかったのはどういうことじゃ? みんな近場に住んでるんだと思うんだけど。
 ワシはてっきり今回もそのつもりで来たのになぁ。