アメブロやってる人ならご存知と思いますが、アクセス解析で自分のブログへのリンク元がわかるようになってますよね。あれで、いつもトップに表示されるのが特定のURLではなくて「お気に入り、またはブックマークなど」という文言でして。当ブログの場合ですと、それが全体の約1/3を占めています。

 常々「こんなブログをブックマークする人なんて、いるのか?」なんて思ってたんですよ。
 まてよ。「・・・ブックマークなど」って・・・。“など”って、なによ? (°Д°;≡°Д°;)
 果汁10%のジュース。あとの90%、なに? みたいな。
 じつは当ブログの100%が“など”からのリンクですか? みたいな。
 ところがですよ。どうやらホンマにおったんですわ、ブックマークしてる奇特なお方が! それも顔見知りのSさんが!
 
 ちょっと前に、Sさんとの雑談のなかで「大正生まれのブログ、見てくださいねー」って話しましたところ、心当たりがあるような反応をされてたんです。で、このたびSさんが思い出して語ってくれた証言によりますと、もうけっこう前から当ブログをブックマークしてくださっていたとのこと。それも全温度チアーさんが誰なのかを知らずして、だそうです。
 そうですか、Sさんも変人でしたか。
 Sさんはアメブロをやってるわけではないですが、たまたま見つけた当ブログの某記事が目につき、ブックマークに登録したんだそうです。
「え、なんの記事が琴線に触れたんですか?」
「なんだったっけ。特撮俳優さんの・・・ウルトラマンとか仮面ライダーの記事かな?」
「ウルトラマンとか仮面ライダーの記事は書いたことがないです」
「あれ、そうなの?」
「ウルトラマンとか仮面ライダーだとベタなので書いたって面白くないじゃないですか。だからなるべく書かないことにしてます。アメンバー限定で荒木さんの追悼記事10連発をやったことならありますけど、それでも仮面ライダーがメインというわけではなく、全体の3割程度でした」
「ああそう? じゃあなんだろう?」
「カブトムシのクイズですか?」
「それはない・・・」
 結局、どの記事がSさんのお気に入りだったのかは判明しませんでした。まー、さながら「アンタが全温度チアーだったのか!」ってところですわ。
 有難いことです。でも、Sさんが変人なのは確定ですから。
「また読んどいてください」
「こないだの記事ね、文字が薄い緑だったから携帯電話からだと読めなかったよ」
hito・B

 

 閑話休題。
 3月9日、全温度チアーさんが個人的に興味津々な芸人役者さん=やたおさんの出演する舞台『STEP OVER THE FUTURE』を観劇してきましたー。
 やたおさんにつきましては当ブログでときどき書かせてもらってるのですが、舞台『戸野広浩司外伝 トノ、何がしたいんだ?』におけるヒロイン=キクを演じられてたのを観たのがきっかけで、拝見するようになったブログやツイッターが面白くてですね。すっかり私にとっての“ブログの女王様”になってしもうたわけなんであります。
 しかし、あれ以来はお目にかかることがなかったのです。もう1年も生やたおを見てなかったので、そろそろこのへんで会っておきたいと思い、足を運んでみた次第でありまする。

 


 当日。なにか差し入れでも持って行こうと思いまして買い物へ。「好物のトウモロコシにすべきか?」と考えましたが店にはなく、では「キャベツがいいか?」とも考えましたが翌日も公演があるので嵩張るのは逆にご迷惑かと判断し、お菓子をテキトーに買ってくことに。
 ・・・と、お店であるものが目につきました。それは忍者剣
 やたお師匠、こんなん好きかな? そうだ、ただの差し入れだと他とおんなじでつまんないよな。たぶん、師匠なら剣を差し入れにしても面白がってくれるんじゃなかろうか?
 剣の側には玩具のバットも置いてありましたが、剣とバットのどっちが差し入れに相応しいかっていえば、やっぱり剣じゃん。剣に決定! 、お買い上げ~☆
買い

 ところが店員さんが剣先を袋(通常のビニール袋)の底へ向けるようにして包んだため、柄(が、相手を殴るとき主に使う部位)のほうは外側に丸出し状態。だから剣先(タイガー・ジェット・シンさんが、大仁田さんを突くときに使う部位。また、猪木さんからは逆に突かれてしまった部位)のほうが外へ出るように入れ替えたんですわ。だって柄が外に出てたら剣持ってるのがバレるじゃん。そしたら銃刀法違反で逮捕じゃん。

 そんなことしながら電車を乗り継ぎ会場へ。場所は中野。それも南口側。ここらへんは月に2~3度は来るところ。
 地図を見てたので、龍生堂薬局を目じるしに歩く。しかし思いのほか長く歩き、なかなか見つけられず。とうとう数百メートル先の大通りに出てしまった。おかしい、こんなに遠くはないハズだ。
 さいわい、側でオマワリさんが3人ほど立ってたので訊いてみる。どうやら行き過ぎたようなので引き返すが、またしてもなかなか見つからず・・・と思ってたら「あった!」。なんと、駅から近すぎていたため見失っていたのである。
 自分のアホさ加減に「ぱかアルよ! ぱかアルよ! ぱかアルよ!」とツッコミを入れつつ路地に入りますと・・・あれ、かなり見覚えのある道になってきたぞ? もしかして、その角を曲がったら・・・ホラホラあったよ近藤クリニック! ここは半年ごとに健康診断に来る病院なのです。なので全温度チアーさんのカラダの秘密を知りたい方は、この病院へ忍び込んで物色すれば、あんなことやこんなことがわかって楽しいかもしれません。
 路地は、さらに入り組んだ先のほうへ続きます。またしても「こんな奥のほうに劇場なんてあるのか?」と不安になりそうでしたが、途中で入ったコンビニの店員さんからモウチョットである旨を訊き、やっと劇場へたどり着く。
 
ザ・ポケットこの時点で受付前の18時ごろ。一番乗りでした。まだ準備中なので、表に貼ってあるチラシを見たり、隣の劇場(?)の玄関に置かれていた、贈り主が「伊藤蘭」さんからの祝花を眺めてたりしてました。この日は偶然にもキャンディーズの記事の下書き作業をしてきたあとだったこともあり、妙な因果を勝手に感じたりしておりましたのよ。


 そのときです。向こうのほうから小走りにやってきて、劇場へ入っていく人を目撃しました。
 あ、師匠!
 師匠はとくにボケることもなく、ふつうに入り口を入って行かれました。思えば以前、中央線の某駅にて、切符を買って改札へ入っていく光GE●JIの山●さんを2日連続で目撃したことがありますが、ふつうすぎて『ダウンタウンDX』へ通報するネタとしては弱く、なんか残念な気分になったものです。まー、常に面白くしていてほしいと思ってる
私もよくないんですけどね
 で、いきなり現れたので私もリアクションをとるどころではなかったのですけれども、本番前ですので変に動揺させてはいけません。声をかけなかったのは正解だったということで。なにしろ私、じつを言うと本人にはナイショでコッソリ観にきたんだし。

 やがて受付時間がきて開場時間がきて。私は座席に座り、19時からの開演をまだかまだかと待っておりました。
 私の真後ろに座っていた男性客2~3人、そのうち年配に見える方が「先生」扱いされてます。どうやらこの世界では偉い人らしい。
 その先生(?)が、いろんな裏話をしゃべっておられます。
「芝居なんてのは所詮、なんにも残らないもの。せいぜい演ったやつの自己満足なわけで・・・」
「この業界にはロクなやつがいない。こないだなんか、$
☄%☠♪☻*♨#❀・・・ってなことがあったんだよ。そんなやつらばっかりなんだよ。50過ぎてもやってるやつはどうかしてる」
「(舞台に組まれたセットを見て)これをレンタルする業者がいちばん儲かる。そのかわり、なんでも揃えなきゃいけないけど。とくに、こういうレトロなのは高くつく」
 決して小さな声ではないので丸聞こえです(笑)。「そんなこと、しゃべっていいのか?」と、こちらがヒヤヒヤするような際どい内容だったりしてます。でも、いろいろと業界の裏エピソードをご講釈(?)いただき、お勉強になりますた。 
:*:゜・☆ヾ(TωT。)了└|力"├♪


 いっぽう隣に座った方々は、出演者の顔写真が載ったチラシを見ながら話をしてます。
 女性「この人の髪型、いま風」
 男性「あー、でも古い人にもいそう」
 演目の内容が現代と1984年をまたにかけた話でして、
1984年の住人として記載されてる出演者の写真を見ながらツッコミを入れてるらしい。
 どうでもいい会話。どうでもいい会話ではありますが・・・ふと指が置かれた位置を見ると、そこには師匠の顔がありました。
 吹きそうになりました。 `;:゙`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ

 開演しました。はたしてそこには、“キク”のときとはまったく違う、師匠の姿がありました。
 舞台の内容につきましては、思うところあって今回は割愛いたします。

 途中に休憩があったものの、2時間半におよぶ長編舞台が終了。帰る客は帰りますが、出演者の皆さんが客席まで来ての面談タイムにもなります。
 ここで師匠と対面するところですが、いったんは目も合わせず通り過ぎたんです。受付で預けていた差し入れを取りに行くためです。師匠は帰ろうとするお客に「ありがとうございましたー」って言ってましたけど、私には気づいてない様子でした。
 さて荷物を取り戻しますと、さっき師匠がいた劇場内の方向へ引き返します。もしも誰かが師匠をつかまえて話し込んだりしてたら空くまで待たなくてはならなくなるので、ここからは早く動かねば。
 ・・・と、師匠が中からひょっこり出てこられました。よかった、誰にもつかまってないぞ。
「あの、スイマセン。サインいただけますか」
「はい・・・えっ、ワタシ?」
こども女の子
 しめしめ、まだ私が全温度チアーさんなのを気づいておらぬぞ。
 私は、来る前に買ったばかりで、まだキツく締まっているペンのキャップを強引に捻じ開ける。この作業に少々時間を費やしてしまいましたが、そのあいだ師匠は「すごい、すごい」とか言いながら待っててくださる。
 どうやらサインは書き慣れていないらしい。もっとも、舞台役者さんたちが終演後にサインを求められてるところはあんまり見たことないですが。
 せっかくなので、サインはこの日のチラシに入れてもらうようにお願いしました。
「これに? どこへ書いたらいいですか?」
「テキトーで。そこの空いたスペースでいいです」
 ペンを走らせる師匠。もしかしたら先日の記事にありました斉藤浩子さんのように、硬筆か習字みたいな書き方をするのかと思いきや、ちゃんとサインっぽいサインはあるようでした。
「あと、日付けと私の名前も入れてもらえますか」
「はい、お名前は・・・」
「全温度チアーさんです」
「ええーっ!」
ずんこ驚く
 なんか、とてもわかりやすいリアクションです。師匠は1年前に見たはずの全温度チアーさんの顔を、ちっとも憶えておられなかったのだー(笑)。
「いつもありがとうございますぅ~」
「いつも変なコメントばっかりしてますぅ~」
 師匠、サービスで、サインの横に自画像まで描いてくださいました。やたお画伯の絵の腕前は幼少のころから鍛えていたものなんだそうでして、そのクオリティは私も存じておりました。感激なのであります。帰りの電車の中では、それを見ながらニヤニヤしておりましたとさ。
うししっ


 あとでわかったことですが、じつは師匠、『トノ』の終演後に話した別の観客を全温度チアーさんだと思い込んでいたんだとか。
 1年にわたりネット上で茶々を入れてきたやつをずっと人違い(笑)! おもろいー。 
ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
 でもよく考えると、それって間違われてた人にとっては得なことなのか損になるのか? また師匠にとっては、よかったことなのかガッカリなのか・・・? 
( ̄ー ̄?).....??アレ??
 全温度チアーさんに間違われてた人が、どんな人だったのかが気になります。師匠、こんどはその人の似顔絵お願いしますわ。

 でね。師匠は芸名が
中川知子っていうんです。キャッチフレーズは“サントコガール”。熱烈なバイキンマンファンでいらっしゃいます。
 表向きの肩書きは女優さんですが、じつは師匠が文豪となりえるほどの
逸材であることを私は気づいておりますし、その文才に魅了されたがゆえに「師匠」と呼ばせていただいておりまする。
 おなじ文言を繰り返すという小林亜星の作曲法にも通ずる文体(反復法)を得意とする。また、人前に出る仕事をしてるのに自分の顔をあまり出したがらない(出ててもハッキリしないものか、変顔にしたがる習性がある)
。そして、あろうことか先日はテレビドラマに出演していたのにもかかわらず事後報告という遠慮深さ。 ( ´△`)アァ-
 ああいう世界に住んでいながら、とくに主張らしい主張もしないあたり、大発見をしても決して学会には発表しない川口浩探検隊長を彷彿とさせる奥ゆかしさ(?)が窺えるのも大きな
特徴といえます
 それでも一応、秘めたる野望のようなものはお持ちのようですが。
 おそらく、もっと有名になってもWikipediaよりはUncyclopediaのほうが先にできてしまうのではないかと思える師匠を、これからも応援していきたいと思います。


●ではここで、師匠とはまったく関係ないのですが。
「トモコ」繋がりということで、私の大好きな吉幾三さんの『と・も・子』を聴いてください。

 

 そんなわけで、誰から頼まれてもいないのに「アンタが全温度チアーだったのか!」キャンペーンを絶賛実施中なわけですが。

 そういえば昨夏も、当ブログへコメントくださった別の役者さんに人違いされてたことがありました。
 もっと遡れば、
NEW 伴'sCLUB 掲示板で書き込み始めた当初は、伴さんからも「誰だ、これ?」状態だったことがあったそうです。まー、さすがに伴さんの場合は「全温度チアーって、もしかして・・・?」って思うまで、そんなに時間はかからなかったようですけど。

 全温度チアーさんは意外なかたちで現れます。
 あなたのすぐ後ろにいる人。それが全温度チアーさんなのかもしれません。