何度も「すみませーん!」を繰り返すうちに
やっと誰かの声が返って来ました
 
 
 
 
 
「どうしましたかー?!」
 
 
 
 
 
でも出てこないんです、声だけ。
 
しかもすごく忙しそうな様子
 
 
 
こっちだって何度も呼んでるのに・・
 
ちょっとイラっとしながらも
もう早く帰りたいので
 
 
「落し物届けに来たんですけどー」と
大きな声で奥に呼びかけました

 
 
 
 
すると
「それはあなたが拾ったんですかーーーー」とまた声だけ
「そうです」と私


しばしの沈黙。。。




 
「だったらそれあなたのものですよねーーーーー


 
何言ってるんだこの人は、こっちはいそがしいんだよ、まったく
みたいな感じでした
 
 
 
 
「えーっ??何それ・・・
 
 
というところで目が覚めました


もう皆さんだいたい想像ついていますね?
 
 
その数日後の雨の日
家の近くの横断歩道で私はルイヴィトンの長財布を拾いました
まさに色は茶色
 
雨で道路が濡れていたんですが
カメラのフォーカスのようにお財布がクローズUPされて見えました

でも
 
あれだけ人通りがあればだれか気づいていいはずなのに
みんな通り過ぎて行くんです。。
 
見つけた時点ですでに心臓が飛び出そうで
カラダごと揺れてる感じ
 
ドキドキどころじゃないです。。。


 
 
家に帰ってからは相当長い時間
そのお財布をじーっと眺めながらものすごく考えました
良心の呵責というのです


ただ、考えても考えてもどんどんアタマは
真っ白になっていくばかり。。


でもあの夢の中で応答してくれたのは
どう考えても「お金の神さまだという結論に達しました

「こんなことってあるのね、、凄すぎる」


きゃー
 
途端に現実と見えない世界のピントがさらにクリアに
バシッと合って行くのを感じました
 
 
あれ以来
 
 
お金の存在がすごーく気になるようになってしまったのです





読者登録してね