目が覚めると久々の雨音。
安心してしばらく寝入ると、もう雨は上がっていた。
昨日久々に彼と会った。
私の異動に おめでとうと言ってくれた。
休みが合わなくなることがすこしネックだった。
伝えると、「やめてよ」と彼は言った。
話はそこでおしまい。
多くを望んでるわけじゃない。
…つもり。
けど
喉の奥がキュウっとして、何も言えなくなってしまったのは
「でも会いにくるね」って言葉が欲しかったから。
欲しい言葉とか 態度とか
勝手に期待して失望して。だから溝って深まる。
でも気づくと 私 いつも下向いて黙ってる。
長い沈黙の時間。
会えて嬉しいから 話したいこと伝えても
たくさん顔 見たくて どんなに覗き込んでも
彼はどこか遠くを見てるから。
疲れてるのは知ってるけど
君がついてるため息の分だけ 私の顔が曇ってくことなんて
ぜんぜん気づいてないんだろうな。
私がここに居ても居なくても
きっと変わらないんだろうな…。