アルミの材質問題。
コレは本当に酷い話です。
この写真は両方ともに安定しているといわれている国産メーカー2社の一般A5052です。
両方とも同条件の表面処理をしました。
基本的にはアルミ加工会社さんは切った曲げた削った形でウチの様な表面処理業者に入ります。
加工会社さんも材料メーカーさんを信じてますので疑って無いです。
ウチはこんなことをどこで問題があるかハッキリさせておきたいので、常に温度管理をし、薬品管理をしているのですがこういう身を削った試験をしないとハッキリ分からないことが多いのです。
右は間違いなく粗悪品です。数年前に神戸製鋼問題でも起きましたが同様の問題かと思います。
工程は脱脂後化学研磨処理後に問題が発生しました。
たまたま製作から承っていたお客様の案件で板厚4㎜から3㎜へ変更し製作しておりました。
3㎜で製作後処理後にモヤつきが残ってしまい量産に向けてご心配をおかけしておりました。
アルマイト工程に必要なフッキングができない案件で当初の4㎜に戻すことを検討し再製作をかけました。
そこで4㎜を処理してみるとなぜかモヤが発生しない。。。
すぐさま加工会社さんへ問い合わせると
両社ともに国産メーカー品だが、3mm(問題ありの粗悪品はメーカー非公表)と4㎜(別メーカー)でメーカーが違うとのこと。
そこでこの素材のおかしさに気がついたわけです。
例えば品物が入荷した場合、処理開始後に問題が発生しても処理会社が疑われます。
これは当然ですね。
しかし保護テープなど外した時点でも傷やシミは発生してません。
ここで問題が分かればお客様にお伝えできるのですぐに連絡し確認後処理に進むなり、
再製作するなりになるわけですが
今回は処理に進んでからなのでうちの問題も出てくるわけです。
厳密な話をすれば脱脂についてはAM、PMでは濃度も違いPM後半は弱くなっていきます。
化学研磨の槽で言えば大きい槽で温度が110℃近くあり、槽上面と下面の温度管理や薬品濃度、
品物を入れる際には下側が一番長く液面にさらされているわけなので問題や管理が大変です。
またしつこく言えば入れ方の問題であったり職人が違うなど、
疑いの目が多いです。
うちも途中まで処理しましたが素材がおかしいですと伝えてもお客様はただ混乱されるだけです。
ここまで来るのに素材の確保から製作まで精魂込めて作り上げ検品検査もされたものなので皆さん疑いはないです。
それが液につけただけでモヤがでるなんて普通なら処理屋の問題とさんざんいわれてきました。
しかし、うちとしても再処理や下地を作り直すなど再製作できる費用も当然出せず、
『申し訳ないのですが別メーカーで再製作お願いします』といったってお客様も納期もなければ予算もないとくるとなかなか比較できない話なんです。
今回はうちが製作から預かっている件なのでたまたま再製作をお願いしたのですが
こういった案件がわかってよかったと思ってます。
問題が発生した場合は事例にもよりますが素材メーカーの確認もお願いします。
うちは今回の件でお客様より製作についての相談を受けた場合、コベルコ神戸製鋼は必ず外してもらっていましたがもう一社増えそうですね。
やっぱり安かろう悪かろうです。

