幸せの条件/中央公論新社

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誉田さんといえば
「ストロベリーナイト」「ジウ」など
ちょっと残酷なシーンもありありの
ホラー的サスペンスものと思っていたけれど、
これは、違った。
「梢恵」は役立たず、居てもいなくても問題ない
職場に必要とされていない。
彼氏はいるものの
本当に好きなんだろうか、
付き合ってるんだろうか、
なんとなく日々が過ぎていく梢恵に
社長からのとんでもない辞令
東京から長野へ営業周り
成り行きで
そのまま長野の農家で
米作り、農業を手伝いながら
生活を共にするうち
梢恵は気付く、変わっていく、
そして、大事なものを見つけることが…。
警察ものだろうと
勝手に思い込んで手に取ったものの
最初のページから
ん?
違う???
やる気のない主人公「梢恵」の生き方
つまんねーと思いつつも
なにか引き込まれ
農家の
農業というものの大変さ
大家族のように
同じ作業をする面々を抱え、育て、守る
農業を愛し、働く茂樹の生き方。
農耕民族の日本人て
そう、
これが基本系だったんだよなぁ
とても惹かれる生活がそこにあった。
そして、梢恵も気づく。
「役立たず」「必要とされない」という自分を
必要としてくれる場所
『いや、必要とされる人間なんて
ほんの一握り。
代わりなんて、いくらでもいるんだ。
大切なのは
誰かに必要とされることなんかじゃない!
本当の意味で
自分に必要なのは何か……
それを、自分自身で見極めることこそが
本当は大事なんだ。
自分は、これをやって生きていきたい。
これをやって暮らしていきたい。
生きるって、、、
実は、こういうことなんじゃないだろうか!』
梢恵を育てるために
社長の愛のムチ、長野への出向という
ショック療法のつもりが
居場所は、我が社ではなく
農業に見出した梢恵
泣く泣くも、行って来いとクビを言い渡し
送り出す社長の愛
いやいや
思えば「幸せの条件」だなんて
そうだよねー
考えたこともないというか
当たり前に、
一日一日を過ごしていけることぐらいに
ちっちゃく思ってるけど
残りの半生
もう少し、しっかりしろ!
考えてみろって
背中押された感じ。
2012年8月初版のこの作品
東北大震災やら
時事ネタも
つい最近のことが出てきて
まさしく、
しっかり今を見つめて
「幸せってなんだっけ?」て
今一度、思いを巡らしてみるいい時期かも。