写真の通り、僕は別世界へ来てしまいました。


そう、気付いたときにはもう富士山目掛けて走っていた。


今日は行くとこまで行こうと。



街灯はない。


人通りはない。


店もない。


あるのは鬱蒼と茂った暗黒の木々と片側一車線の道だけ。

ヘッドライトが切れたら遭難必至。

古いバイクの弱々しいライトに照らされうっすら見える目の前の中央線だけを頼りに峠道を走る。



たった独りの孤独と希望の闘い。



ある一線を越えると一気に空気が冷たくなる。


徐々に下がるわけでもなく一気に…ど-ん。

あとは登るにつれてど-ん。



断っておくが富士山に登るのは今回初めて。


凍てつく風と森に生息する虫たちと不安の中、ヘッドライトと少しの勇気だけで立ち向かってやった。


何分ほど走っただろうか。


ふと視界の端に小さな灯りがたくさん見えた。




それは言葉にできないほど美しい町並み。




その一瞬の感動をエネルギーに一気にゴールまで走った。




今日のゴールはそう五合目。




車やバイクでいける限界ギリギリの場所。




さっき見た美しい町並みはもちろん、満点の星空が僕を迎えてくれた。





そして、極寒の空気…




周りはロシアばりに厚着の人たちだらけ。




僕は写真の通りタンクトップ。




だから…



買いました。



富士山ロンT。

¥2000也



ないとムリ!



寒すぎ!



素人でした。



次回は頂上に登って朝日を見たい。




誰か経験者!



様々なアドバイス求む!