毎日ベッドの中でヒグローマのことを検索しては泣き、疲れて寝るということを繰り返しました。そのうち起きていると考えるのが辛くなって、それを避けるように無理やり寝るような状態になっていたと思います。
その状態を変えてくれたのは夫の協力でした。
夫はいつも冷静で、今回のことに関しても判断のポイントを明確にしていました。
この子が一人で生きていく力があるかどうか(主に脳の障害が生じるリスクが健常児と比較して高いかどうか)
ただ、やはり先生は100%問題ないとは言えないというのが答えで、これからの診察でもこれ以上の情報は得られないと判断し、自分達でできる限り情報収集しようと言ってくれました。
海外のサイト、有料の論文や医師への質問サイト(AskDoctors)など、仕事よりこちらを優先して探してくれました。
そこで得られた情報は以下でした。
海外のサイトより
ヒグローマと診断された50%の胎児染色体異常が認められる
18‐20wでヒグローマが改善した胎児の54‐80%は予後がいい。反対に20wまでに改善しなければ予後がよい確率が2‐9%に下がってしまう。
小さなヒグローマほど治りやすい。
ヒグローマの子供のうち胎児水腫は22‐76%の確率で起こり、流産もしくは胎内死亡となる。
https://genetics.emory.edu/documents/resources/Emory_Human_Genetics_Cystic_Hygroma.PDF
ヒグローマと診断された35‐50%が染色体異常、それがなくても残りの50%が心奇形(左心低形成症候群、ファロー四徴症、心室中隔欠損など)やその他の構造異常(ロバーツ症候群、コルネリアデランデ、臍帯ヘルニア、中枢神経系疾患など)を発症する。25%は体内で死亡してしまう。
18人の無事に産まれた胎児のうち、16人は正常、1人はヌーナン症候群、1人は尿路関連の異常が認められた。
染色体も正常で、構造異常も発見されなかった場合、産前産後の治療が可能。5%のケースで健常な子供が生まれている。
20wまでにヒグローマがなくなれば予後はよいが、それを過ぎると健康な子供が生まれる可能性は減り2‐9%となる。
https://www.childrenshospitalvanderbilt.org/medical-conditions/cystic-hygroma
これだけ調べてみて、今のお腹の赤ちゃんの状態で、中絶を決断するのはあまりにも可哀そうだという結論に至りました。生まれてくることさえできれば、希望をもてる可能性が高いと判断しました。
お腹の赤ちゃんの生命力を信じようと夫婦で決心しました。