弟がお空に行った
荼毘に向かう
扉が閉まる瞬間
今生の別れ
最後だ
って思ったんだろうね
「ありがとうー」って叫んでいた
自分でもびっくり
言おうと思っていたとか
そういうのなくて
自然に
もう今しかないって思った
弟への言葉が
ありがとう
だった
この言葉を選んだ意味はわからないけれど
穏やかに送り出してあげたかったんだと思う
君がいてくれて
君が弟で
君が家族で
君に何もしてあげれなかったけれど
君には感謝しかない
君が好きだ
君が大好きなんだ
ありがとうって言葉は
たくさんの想いが詰まっていて
言われて嫌な人はいないだろう
素敵な言葉なんだよ
あたしはいつも
「ありがとう」っていうように
意識しているのね
袋入りますか?
って言ってくれるレジの人にも
「ありがとう 大丈夫です」とか
この言葉の魔力はね
言われた人も悪い気はしないかもしれない
でも
それ以上に自分の心がね
穏やかになれるのよ
弟への後悔はいっぱいあるけれど
もう何もしてあげられないし
償うこともできない
何が正解だったんだろうと
答えは出ないのに
考えすぎて泣いて心苦しくなって
ただね
あの時「ありがとう」って言った自分がいるんで
救われているの
「ありがとう」
一杯一杯この世にこの言葉残して
「ありがとう」の輪が
一人でも多くの人の心救えたら
いつかあたしも本当に救われる日が来るのかもしれない