ハイスタのツネが亡くなられてしまった。
心より、お悔やみを申し上げます。


もうあの3人が揃うことはないと思うと残念でなりません。

「ケン、ナンバ、ツネ」この響きだけでどれだけの人間を奮え立たせてきたことでしょう。
確かに、聞く頻度は少なくなったかもしれません。ただ俺の10代は間違いなく彼らの音楽と共にあった訳で感謝しかありません。
健さんの言うとおり、曲は生き続けます。
今日は一日中Hi-STANDARDを聴きましたが、改めて最高の音楽です。これからも聴いていきます。

世界中のファン1人1人がHi-STANDARDといかにして出会い、人生の一部になったか、ストーリーがありますよね。ただの消費されるだけの音楽じゃない。この1人1人のストーリーこそがバンドを特別なものにしてると思います。
そのうちの一つとして僕のケースを書きたいと思います。
ツネさんへの敬意、Hi-STANDARDへの連帯を示すためにも。

俺の場合ですが元々親の影響でビートルズ→兄の影響でグリーンデイと聞いてました。
中3の時、Ken YokoyamaのHow Many More TimesのMVを見て衝撃を受けたのが、間接的にHi-STANDARDを知るきっかけです。
日本にこんなカッコいいバンドがいるのか!と興奮したのをよく覚えています。

Nothing but sausageとthe cost of my freedomの歌詞を覚え、ギターも練習していた頃、難波さんがピザに警告を発していてて、皮肉にもこの出来事がハイスタンダードにも興味を持つきっかけになりました。

Youtubeでかなり粗い画質のCalifornia dreamingを死ぬほど見たファンは俺だけじゃないと思います。



会場の雰囲気が怪しくて攻撃的で海外のオーディエンスを完全に惹きつけてる姿に完璧にやられました。

2007年の夏にアメリカに10日間ホームステイをする機会を得たのは幸運でした。LAのAmoeba music storeでホストファミリーに呆れられる程CDを買って帰ったのですが、その時の1枚がGrowing Upでした。7ドルとかだったはずです。
国内版の収録曲が入っていないことやwho’ll be the nextとsunny dayが再録版だと知ったのはずっと後のことになりますが、2007年に聞いたこのアルバムはアメリカの思い出と相まって今でも俺のベストアルバムの一つです。 
 
バンドを組んでいて朝までスタジオに入ってBrand new sunsetをやったり、失恋したときにNothingやLonelyを爆音で聞いてその場をやり過ごしたり、Teenagers are all assholesをチャリに乗りながら爆音で聞いてたら車に轢かれかけるとか、10代の思い出にはハイスタンダードが結びついてます。
リアルタイムには聞いてなかったけど、むしろリアルタイムに聞いてなかったからこそ、偏見なく聞けたんだと思います。(健さんの影響で、馴れ合いはファックだと本気で思ってたのでエルレガーデンは当時聞かないようにしてました。)

もう再結成はないだろうなと思っていましたが、Air Jam 2011の届け!のツイートを鮮明に覚えてる方は数多くいると思います。
奇跡的にチケットが取れ、憧れのバンドがリアルに音を出している、あのFat MikeがGrowing Up収録のwait for the sunを歌っている、Starry Nightで声が完全に枯れる、人生で最良の40分でした。(タートルアイランド、俺はまだ怒ってる)

一児の父となった今は、子供がもう少し大きくなったら親が俺にビートルズを与えたように、ハイスタンダードを刷り込んでいこうと思います。曲は生き続けます。

アーティストの訃報を見て「はぁ!?」とリアルに声が出たのは初めての事です。
去年のフジロック、YouTubeでYour Song is Goodだ!って観たらツネさんが叩いてて安定の演奏でさすがでした。

ツネさん、天国でどうぞ安らかに。